聖書別日ごとの糧   >>   士師記[2009]

2009年 12月 14日 (月)

士師記8:1-21
徹底してミデヤンを滅ぼしたギデオン

Ⅰ.エフライム人の怒りを和らげたギデオン(1-3)
 エフライム人はミデヤンとの戦いで、自分たちを呼ばなかったギデオンに淋しい思いをして、激しく責めました(1)。その時、ギデオンは「アビエゼルのぶどうの収穫よりも、エフライムの取り残した実のほうが、よかったのではありませんか。」(2)と自分の功労より、エフライムの功労をさらに高めました。ギデオンは心が広く謙遜な人でした。これによって責めていたエフライム人の怒りが和らぎました。
Ⅱ.ミデヤン人を徹底して滅ぼしたギデオン(4-21)
 ギデオンと三百人の勇士たちはミデヤン人との戦いによって、疲れ、空腹になりました。ギデオンはスコテの人々に「パンを下さい。」と頼みました。しかし彼らはギデオンをあざ笑い、冷たく断りました。ペヌエル人にも食べる物を求めましたが、彼らの答えもまた同じものでした。彼らは今起こっている神様の御業を見ても、これを受け入れることができず、傲慢に振る舞いました。
 しかしギデオンは神様がくださる勝利の時を逃さずに、徹底してミデヤンを滅ぼそうと追撃しました。結局ギデオンはミデヤンの二人の王ゼバフとツァルムナを生け捕りにし、その全軍隊を滅ぼしました(12)。ギデオンと三百人の勇士たちはたとえ疲れお腹をすかせていましたが、これを克服して最後まで戦うことで、大きな勝利を得ることができました。また帰る途中、スコテ人を荒野のいばらととげで罰し、殺しました。

祈り:主よ!私が自分の問題を克服し、勝利の時に徹底して敵を滅ぼす信仰の勇士になるように助けてください。

一言:徹底して敵を滅ぼそう



2009年 12月 15日 (火)

士師記8:22-28
ギデオンの過ち

Ⅰ.主があなたがたを治められます(22,23)
 ギデオンの功労で、イスラエルはミデヤンの手から救いを受けるようになりました。イスラエル人たちは彼らを高め、イスラエルの王にしようとしました。
「あなたも、あなたのご子息も、あなたの孫も、私たちを治めてください。」(22)。しかしギデオンは民たちの提案を拒みました。「主があなたがたを治められます。」(23b)。彼は勝利の日に神様をおぼえ、神様に栄光をささげました。主である神様は王の王であり、万軍の主です。主に治められる人々は本当に幸いな民です。
Ⅱ.金でエポデを一つ作ったギデオン(24-28)
 ギデオンは民たちに一つのことを求めました。民たちが分捕り物の中で耳輪を下さいと言いました。それで人々は喜んで耳輪を差し出しました。ギデオンはそれでエポデを一つ作りました。エポデは大祭司が職務を遂行する時に着る服です。ギデオンは戦争で勝利した記念品として置こうとする単純な考えで作ったのかも知れません。しかしこのエポデは後に偶像として変質し、民たちは不品行によってそれに仕えました。早い時期にヨシュア将軍は分捕り物を積極的に神様にささげました(ヨシ6:19)。しかしギデオンは積極的に神様にささげませんでした。神様が、私たちに祝福をくださり、勝利をくださる時、さらに積極的にすべてのものを神様にささげなければなりません。心の中にある小さな貪欲を放置すれば、それがわなとなり、罪の中に倒れるようになるのです。

祈り:主よ!勝利の日に神様の栄光を求めるように助けてください。

一言:勝利の日に気をつけよう


<<(1)    前のページ(7)    8    次のページ(9)    (12)>>

聖書別日ごとの糧