聖書別日ごとの糧   >>   士師記[2009]

2009年 12月 16日 (水)

士師記9:1-21
ヨタムのたとえ

Ⅰ.みずから王になったアビメレク(1-6)
 ギデオンが死にました(8:32)。ところがギデオンには七十人の子どもがいました。シェケムにいる妾にも子どもがいましたが、この名はアビメレクでした。このアビメレクがシェケムの人々を扇動して、みずから王になりました。彼は、ごろつきの、ずうずうしい者たちを雇って、ギデオンの子どもの中でヨタムを除く全ての子どもを殺しました。彼は王になろうとする悪い欲望から残忍に悪徳なことを行ないました。
Ⅱ.ヨタムのたとえ(7-21)
 ギデオンの末の息子ヨタムはアビメレクがシェケムで王になった知らせを聞き、ゲリジム山に上って行って、シェケム人たちに一つのたとえを話しました。ある日木々が自分たちの王を立てようとしました。まずオリーブの木が候補に上がりました。しかしオリーブの木は「私は神と人とをあがめるために使われる私の油を捨て置いて、木々の上にそよぐために出かけなければならないだろうか。」と丁重に断りました。木々は次にいちじくの木に訪ねて行き、自分たちの王になってくださいと頼みました。いちじくの木も王になることを辞退しました。ぶどうの木もそうでした。この木々はみな自分の使命を貴く思い、自分たちの立場をわきまえていました。ところがいばらの木は自ら王になろうとしました。自分の立場をわきまえ、自分の位置を保つ人は本当に神様の前で尊い存在です。アビメレクはいばらの木のように役に立たない者でした。

祈り:主よ!私が神様の前で自分の立場をわきまえ、謙遜なしもべになるように助けてください。

一言:傲慢は滅びに至る



2009年 12月 17日 (木)

士師記9:22-57
血を流した罪に報いられた神様

Ⅰ.シェケム人たちの罪に報いられた神様(22-49)
 シェケム人たちは分別力なくアビメレクを王として立てました。彼らはアビメレクに反逆の資金までも差し出しました(4)。彼らはギデオンの息子たちを殺すことに参加しました。神様は、罪のない人々の血を流したシェケム人たちの罪に報いられました。
 神様はシェケム人とアビメレクの間に悪霊を送り、アビメレクを裏切るようにされました(23)。アビメレクが王になって三年目に、シェケム人たちがエベデの子ガアルを信用し、アビメレクを裏切りました。それでアビメレクは自分の民を率いてガアルを打ち、シェケム人たちを打ち殺しました(42-49)。アビメレクは容赦なくシェケム人たちを殺戮しました(45,49)。「アビメレクから火が出て、シェケムとベテ・ミロの者たちを食い尽くす」というヨタムの預言の通りになりました(20)。
Ⅱ.アビメレクの罪に報いられた神様(50-57)
 アビメレクは、一人の女が投げた臼の上石に当たって、頭蓋骨が砕かれてしまいました。彼は「女に殺された」という言葉を聞くのを嫌い、道具持ちの若者に「殺してくれ」と言いました(54)。罪のない血を流して王に上ったアビメレクの最後は悲惨であり、むなしいものでした。
 私たちの神様は悪者をさばかれる公義の神様です。従って他人の血を流す者は必ず自分も血を流すようになります。神様のかたちを持った人間の命を破壊する行為はいのちの主である神様に敵対する行為だからです。

祈り:主よ!人間の罪を公義でさばかれる神様を学びました。神様を恐れ敬い、血を流す罪を犯さないように助けてください。

一言:いのちの主である神様を恐れ敬おう


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