聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅰ[2004]

2004年 10月 05日 (火)

列王記第一1:1-27
アドニヤとソロモン

 一人が指導者になり、高い位置に座るためには二つの方法があります。一つは自分を自ら高めることであり、もう一つは神様と周りの人々から立てられることです。
 今日の御言葉で、アドニヤは自分を自ら高めダビデの後を継いで、王になろうとしました。彼は体格も良く、美男子であり、一度も父親の咎めを受けたことがない人でした。それで彼は、自分こそ王になる資格があると自分で考えたようです。このようなアドニヤに開国功臣であるヨアブとエブヤタルが同調しました。
 一方、祭司ツァドクとベナヤ、それに預言者ナタンはアドニヤに反対し、ソロモンを王として立てようとしました。ナタンはソロモンの母バテ・シェバをダビデ王に送り、アドニヤのことを話させながら、ソロモンを王として立てると約束したことを思い起こさせました(13)。
 このような中でソロモン自身はおとなしくしていました。ソロモンはすでに自分が王になるという約束を受けましたが、自ら王になろうと焦ることもせず、王になろうと画策するアドニヤに対して憤慨もしませんでした。全てのことを神様に委ねておとなしくしていました。そうした時真実な人々が彼を王として立てるために、心と力を尽くしました。人が自ら高くなったからと言って高くなるわけではありません。本当に高くなるためには神様と神様の人の助けを受けなければならないのです。

祈り:主よ!私が傲慢と欲心に目が覆われ、自ら高くなろうとしたことを悔い改めます。私を助けてください。

一言:自ら高くなることができない



2004年 10月 06日 (水)

列王記第一1:28-53
自滅するようになったアドニヤ

Ⅰ.王として立てられたソロモン(28-40)
 バテ・シェバとナタンの言葉を聞いたダビデ王は心を定め、ソロモンを自分の継承者として立てました。ダビデ王はバテ・シェバにした約束を覚え、その約束通りに行ないました(30)。ダビデはツァドクとナタンとベナヤを呼んで、ソロモンを王として立てる公式の就任式を行なうように指示しました。それで彼らはソロモンをダビデ王の雌騾馬に乗せギホンへ行き、油を注いで王として立てました。全ての民は「ソロモン王。ばんざい。」と叫びました。皆が笛を吹き鳴らしながら喜んだので、その声で地が裂けました。ソロモンは全ての人に立てられて王となりました。
Ⅱ.ソロモンを恐れたアドニヤ(41-53)
 ダビデ王や民たちも皆、ソロモンの側に立つと、アドニヤはこれ以上王になることができませんでした。結局は側近者たちもみな彼の元を離れてしまいました。アドニヤはソロモンを恐れ、行って祭壇の角をつかんでソロモンに命乞いをしました(51)。彼の身の上は以前よりも悪くなりました。彼が自分から高くなろうとしたにも関わらず、高くなるどころかむしろ命までも危うくなりました。
 人々は皆高くなることを望みます。しかし自ら高くなろうとしたからと言って高くなるわけではありません。神様は傲慢な者を低くし、謙遜な者を高く上げられるのです(箴18:12)。神様がお立てになる人が高くなるのです。

祈り:主よ!私が自分から高くなるより自分が低くなる法を学びます。私に謙遜な心を植えてください。

一言:神様は謙遜な者を祝福される


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