聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅰ[2004]

2004年 10月 07日 (木)

列王記第一2:1-12
強く、男らしくありなさい。

Ⅰ.強く、男らしくありなさい(1-4)
 ダビデの死ぬ日が近づいた時、彼の後を継いで王になる息子ソロモンに遺言を残しました。「強く、男らしくありなさい。」男らしいとは心が強い人のことです。どんな困難にぶつかっても、恐れず、落胆せず、男らしく立ち向かって戦う人です。何よりも本当に男らしい人は神様の御言葉を真理として信じ、その御言葉通りに行なう人です(3a)。しかし世の中は悪く淫乱です。神様を否定し、神様の御言葉を、人々が積み上げた哲学よりも軽く思います。このような世の中で神様の御言葉を真理として信じ、御言葉通りに行なうことは難しいことなのです。それである人は世の中と妥協して、罪も受け入れ、適当に生きていきます。そのような人は外側がどうであっても、内面は女々しいのです。本当に男らしい人は神様の御言葉から抜け出しません。神様はこのように男らしい人を祝福され、どこに行っても全ての面で成功するように助けてくださいます。
Ⅱ.あなたは自分の知恵に従って行動しなさい(5-12)
 王は分別力を持って人を治めなければなりません。ヨアブは開国功臣でしたが、神様の御旨に従って平和の統一を求めたダビデの心を知らずに行ない、神様の御業において致命的なつまずきの石になりました(Ⅱサム3:27)。反面バルジライはダビデが苦難の時に、大きな助けとなりました。ソロモンはこれらのことを分別して扱わなければなりません。

祈り:主よ!私がしばしの損害と苦難のために女々しく行動しました。私が御言葉に従って歩む男らしく生きるように助けてください。

一言:強く、男らしくありなさい。



2004年 10月 08日 (金)

列王記第一2:13-46
自己中心の者を取り除いたソロモン

 ダビデは、彼の後を継いで王になるソロモンに、立てるべき者とそうでない者を、よく分別を持って行なうようにと、遺言を残しました(5-12)。ソロモンはこの遺言を受け入れ、まずアドニヤを取り除きました。アドニヤは自ら王になろうと反逆を企てました。彼はソロモンの広い心によって死を免れましたが、変わらず悔い改めませんでした。彼は、もともと王位は自分のものであり、全イスラエルがみな自分を王として立てようとしたのに、神様が自分のものを奪い取ってソロモンにお与えになったのだと思いました(15)。彼は神様の主権と恵みを知らず、自分の王位が奪われたと思い、その賠償として父に仕えていたアビシャグを妻としてくれるように要求しました。ソロモンはアドニヤを処刑しました。
 ヨアブは以前個人的な復讐心からイスラエルとユダの平和のために歩んだアブネルを殺しました。その時ダビデ王は平和の統一のために心を尽くしていたのに、ヨアブはそのようなダビデ王を妨害しました。またヨアブは神様の御旨とダビデの心に反して、アドニヤを王として立てるのに同調しました。ベナヤは神様が捨てたサウル王の側に立ち、ダビデ王を呪いました。二人は自己中心的で人中心の考えで、神様の御旨と王に敵対しました。ソロモンは二人を処刑することで人中心の根を抜きました。
 人中心の本質は自分を高め、神様に敵対するところにあるのです。また公益のためより自己中心的です。このような人中心は根を引き抜かなければならないのです。

祈り:主よ!自己中心的な考えによって神様のしもべに敵対していた罪を悔い改めます。私たちの前にある人中心の考えを取り除いてください。

一言:人中心の考えを取り除こう


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