聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅰ[2004]

2004年 10月 23日 (土)

列王記第一12:1-15
長老たちの助言を退けたレハブアム

 ソロモンが死んだ後、その子どもレハブアムが王の就任式をしようとシェケムに行きました。その時ヤロブアムとイスラエルの民が集団で彼のところに行き、ソロモン王の時から追っている過酷な労働と重いくびきを軽くしてもらえるように頼みました(4)。長老たちはレハブアムに民のしもべとなって彼らに仕える王になるようにと助言しました(7)。指導者は君臨する者ではなく、民の苦痛を減らし、仕える者にならなければなりません。
 しかしレハブアムはこの助言を喜ばずに、彼と共に育った若者たちに相談しました。彼らは民たちの要求を不平不満として考え、王にはソロモンの時よりもさらに重いくびきを負わせることで、力で押さえつけなければならないと言いました。彼らは民たちの苦痛を知らず、王の権威をどのように使うべきかも知らない者たちでした。傲慢で自己中心的な世間知らずな二世集団でした。
 ところがレハブアムは長老たちの教えよりもこの世間知らずな者たちの言葉を聞きました。彼もやはり心が傲慢だったからでした。彼は民たちの心がすでに離れていることも知らずに、無条件民たちを屈服させようとしました。彼によって国は二つに分かれるようになりました。民の心と苦痛を読めず、傲慢と無知な力で国を治めることは分裂を招く近道なのです。
 指導者は傲慢を悔い改め、謙遜に仕えなければならないのです。人々の問題と痛みを正確に読み、理解しなければならないのです。

祈り:主よ!私が聞き分けのない子どものように傲慢に行なわず、謙遜に仕える者になります。助けてください。

一言:謙遜に仕える指導者



2004年 10月 24日 (日)

列王記第一12:16-33
権力に執着したヤロブアム

Ⅰ.王国の分裂(16-24)
 全イスラエルはレハブアムが自分たちに耳を傾けなかったのを見て取ると、ヤロブアムを彼らの王として迎え入れました。彼は軍隊を動員してイスラエルを攻撃して、分裂を食い止めようと試みました。その時預言者シェマヤは、分裂が神様から出たものであることを王に話し、王はそれを受け入れました。レハブアムは自分のあやまちで国が分裂したと思い、自責感と羞恥心を耐えがたいことでした。しかしレハブアムは神様の主権を受け入れ、分裂を受け入れました。そして新しく始めました。
 自分の罪によって不幸なことが起きれば、自責感と羞恥心のために、死んでしまいたいものです。しかし私たちはその時にでも神様の主権的な御業を受け入れ、新しく出発しなければならないのです。
Ⅱ.民たちを偶像崇拝の罪に陥れたヤロブアム(25-33)
 ヤロブアムは王となった後、神様の約束(11:38)を信じ、分裂によって生じた民族の傷を癒すのに努めなければなりませんでした。しかし彼は民たちが主の宮があるユダに行くのを見て、自分の王権を失うのではないか、と恐れました。彼には神様が自分の王権を守ってくださるという信仰がありませんでした。彼は王権を守るために金の子牛を作り、それを主なる神と言って、民たちにそれに仕えるように言いました。彼は自分の権力維持のために、神様が禁じられた偶像を作って民の信仰を堕落させました。

祈り:主よ!私が世の権力に執着する時、大きな罪を犯します。権力より神様とその御言葉に頼るようにしてください。

一言:権力に執着してはいけない


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