聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅰ[2004]

2004年 10月 28日 (木)

列王記第一15:1-15
神様の目の前で正直に行なったアサ王

Ⅰ.ダビデのためにともしびをお与えになった神様(1-8)
 レハブアムが死にその息子アビヤムがユダの王になりました(1)。彼は神様の前で完全ではありませんでしたが、神様はダビデのためにその子孫を継承者として立ててくださることで、ダビデのともしびを消しませんでした。ダビデはヘテ人ウリヤのこと以外には生涯神様の目の前で正直に行ないました。そのため子孫たちが祝福を受けました。
Ⅱ.神様の目の前に正直に行なったアサ王(9-15)
 アサはその先祖ダビデのように神様の目の前で正直に行ないました(11)。この御言葉は神様の基準に合わせて行なっているという意味です。彼は王でしたが、自分勝手に行なったり世論に従って行なわずに神様の基準に従って行ないました。彼は神様の目の前で正直なことが彼の統治哲学であり、人生の原則として立てたのです。
 彼は神様の基準に従って神殿男娼を国から追放し、先祖の時からあった全ての偶像を取り除きました。それだけではなくアシェラの像を作った王母の位を廃し、その偶像を切り倒して焼きました。恐らく偶像崇拝に慣れた民たちと官僚たちの反発が大きかったことでしょう。しかし彼はそれより神様をもっと恐れる心で神様の目の前で正直に行ないました。彼は偶像崇拝の根拠地だった高き所は取り除くことができませんでしたが、彼の心は生涯神様の前で完全でした。また戦争で得た金銀を神様の宮に納めることで、神様に対する正しい礼拝を回復しました。

祈り:主よ!私がアサ王のように人の視線や自分を基準とせずに神様の目の前で正しい生活ができるように助けてください。

一言:神様の目の前で正しい生活



2004年 10月 29日 (金)

列王記第一15:16-24
神様より同盟国に頼ったアサ

 ユダの王アサとイスラエルの王バシャとの間には、彼らの生きている間争いがありました(16)。アサは神様の目の前で正しく行なったことで、即位して十年間は泰平であり(11,Ⅱ歴14:1)、その後クスの国の侵略がありましたが、やはり神様に頼って勝利しました(Ⅱ歴14章)。ところが北イスラエルのバシャがユダを侵略して来て、軍事の要塞地ラマに町を作り、民たちが行き来できなくしました。
 その時アサ王は神様に頼ってその危機を克服しなければなりませんでした。しかし彼は神様よりイスラエルの北側にあるアラム王ベン・ハダデに頼って、彼らが立たされている危機を祝福しようとしました。
 当時ベン・ハダデはユダとエルサレムの間に両足を置いて、二股外交を行なうことで実利を得ていました。アサは主の宮と王宮の全ての金銀をすべて取ってベン・ハダデに与え、イスラエルとの同盟を破棄し、そこを侵略するように頼みました。彼は強大国に頼るために主の宮にささげていた金銀までもことごとく取って与えることで、神様を侮辱するようになりました。
 ベン・ハダデはお金を受け取ってイスラエルの町を打ち、バシャは後退しました。バシャが退くとアサはすばやく民たちを動員してラマを立てていた資材を利用して、ゲバとミツパに町を建てました。アサの外交政策は一度は成功したかのように見えます。しかし同時に主の宮と国庫の金がみななくなり、財政的な危機に処せられました。王は多くの税金を集めなければならず、民にさらに重荷を背負わせなければなりませんでした。

祈り:主よ!人に頼ることが簡単に問題を解決するようですが、それによる損害は大きなものです。神様だけに頼らなければなりません。

一言:人より神様に頼ろう


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