聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅰ[2012]

2012年 10月 30日 (火)

列王記Ⅰ2:1-12
強く、男らしくありなさい

Ⅰ.ダビデの遺言(1-4)
 ダビデは、死ぬ日が近づいた時、ソロモンを呼んで遺言を残しました。「強く、男らしくありなさい。あなたの神、主の戒めを守り、モーセの律法に書かれているとおりに、主のおきてと、命令と、定めと、さとしとを守って主の道を歩まなければならない。あなたが何をしても、どこへ行っても、栄えるためである。」(2,3)。「強く、男らしくありなさい」とは、どんな苦難にぶつかっても、真理の御言葉に従って行なう勇気ある人になれ、という意味です。ダビデは生涯、強く男らしく生きました。今、彼の姿勢を、ソロモンも持つことを願いました。ソロモンが御言葉を守るなら、どこに行っても、神様の助けを受けるようになります。
Ⅱ.ダビデの死(5-12)
 ダビデは死ぬ前に、何人かの後始末を頼みました。ツェルヤの子ヨアブはイスラエルの二人の将軍アブネルとアマサを自分勝手に殺しました。彼によって、無駄な血を多く流さなければなりませんでした。また、アドニヤが反逆した時、彼の側に立って、ダビデ王国を危険にさらしました。それで、ソロモンは知恵に従って行動し、彼がこれ以上悪を行なわないように止めなければなりません。ベニヤミン人シムイは、ダビデがアブシャロムの反逆を受け逃げた時、激しくダビデを呪いました。それで彼も、罪がない者と思ってはいけません。ダビデが死ぬ前に、このような遺言を残した理由は何でしょうか。それは、将来彼らが王国に被害をもたらす可能性があったからです。それで、ソロモンは監督者として、分別力を持って、よく対処しなければなりません。

祈り:主よ!私が強く、男らしく生きることを望んでいます。私に霊的な分別力を下さり、人々によく仕えることができるように、助けてください。

一言:強く、男らしくなろう



2012年 10月 31日 (水)

列王記Ⅰ2:13-46
国を堅くしたソロモン

Ⅰ.殺されたアドニヤ(13-25)
 ある日、アドニヤがソロモンの母バテ・シェバのところにやって来ました。彼はバテ・シェバに、「シュネムの女アビシャグを自分の妻にできるように、ソロモン王に頼んで欲しい。」と言いました。アドニヤは母親の恥となる女を、むやみに自分の妻にしようとしました。バテ・シェバがソロモン王にこの言葉を伝えると、ソロモンはひどく怒りました。アドニヤが父の後宮を見下げることは、王位まで見下げることだからです。結局、アドニヤはベナヤによって、殺されてしまいました。彼は続けて無謀な欲望を抱きましたが、結局は悲惨な最期をとげました。
Ⅱ.エブヤタル、ヨハブ、シムイの最期(26-46)
 ソロモン王はエブヤタルを祭司の職から罷免して、故郷に追放しました。これで、主がエリの家族について語られた預言がそのまま成就しました(Ⅰサム2:36)。この知らせがヨアブに伝わると、彼は主の天幕に逃げ、祭壇のかたわらにいました。しかしソロモンはベナヤを遣わして、ヨアブを殺すように、命じました。ソロモン王は、またシムイに、エルサレムにだけとどまるようにし、居住地を制限しました。ところが三年たったころ、シムイは逃げた二人の奴隷を捜すためにエルサレムから出ると、将軍ベナヤを送って、シムイを殺しました。このようにして、ダビデに害を及ぼし、ソロモン王国にとって害となった人々がみな粛清されました。悪を行なった者たちの末路は悲惨なものです。ソロモンは知恵を使って、危険人物を取り除くことで、国を堅くすることができました。

祈り:主よ!反逆をたくらんだ人々は、結局は悲惨な最期を遂げました。私が神様の御旨には逆らわないように、助けてください。

一言:悪を行なえば、除名される


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