聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅰ[2012]

2012年 11月 01日 (木)

列王記Ⅰ3:1-15
知恵の心と判断する心とを与える

Ⅰ.一千頭の全焼のいけにえをささげたソロモン(1-9)
 ソロモン王が主にいけにえをささげるために、ギブオンへ行きました。そこで、一千頭の全焼のいけにえをささげ、眠った時、主が夢のうちに現れました。神様は仰せられました。「あなたに何を与えようか。願え。」(5)。その時、ソロモンは次のようなことを求めました。「善悪を判断してあなたの民をさばくために聞き分ける心をしもべに与えてください。さもなければ、だれに、このおびただしいあなたの民をさばくことができるでしょうか。」(9)。ソロモンは民たちに対する牧者の心情が満ち溢れ、ほかのどんなものよりも、知恵をくださって、民たちをよく導くことができるようにしてください、と祈りました。ソロモンは神様を恐れ敬い、一千頭の全焼のいけにえをささげ、また、民たちを愛し、知恵をくださるように、と祈りました。
Ⅱ.知恵と栄光と富をくださった神様(10-15)
 神様はソロモンの祈りを聞いて、ひどく喜ばれました。なぜなら、ソロモンが自分のために長寿を求めず、富みを求めず、敵のいのちを求めなかったからです。自分のために正しい訴えを聞き分ける判断力を求めたからです。彼の祈りに感動を受けた神様は、彼が求めたもの以上に、知恵の心と判断する心を与えられ、歴史史上、ソロモンのような者は誰もなく、これからも起こらないと言われました。同時に、富と栄光も与えられ、彼のような者は誰もいない、と言われました。神様は、ご自分を感動させる者を、満ち溢れるまで祝福してくださる方です。

祈り:主よ!私にも、兄弟たちによく仕えられるように知恵をください。私も、神様を感動させる人になるように、助けてください。

一言:神様を感動させる祈り



2012年 11月 02日 (金)

列王記Ⅰ3:16-28
生きている子どもを二つに断ち切り

Ⅰ.遊女たちの相反する主張(16-22)
 ある日、二人の遊女がソロモン王の所に来て、お互いに相反する主張をしました。二人の女が、三日の間隔で生まれた二人の子どもと共に寝ていましたが、一人の女が子どもを窒息死させるできごとが起こりました。ところが死んだ子どもの母親が子どもをすり替えて、生きている子どもが自分の子どもだと主張しました。死んだ子どもの母親は、偽りを言っても誰も知らない、と思っていました。しかし偽りは、結局公になります。
Ⅱ.ソロモンの知恵ある判決(23-28)
 二人の女が言い争っていたので、ソロモンは「剣を持って来なさい」と言いました。そして二人の女に、「生きている子どもを二つに断ち切り、半分づつ分け与える」と言いました。すると生きている子どもの母親は、胸が熱くなって、到底耐えることができませんでした。愛する子どもを二つに切って殺すことより、むしろ相手の女にあげてしまったほうが良い、と思いました。それで、その子どもをあの女に上げて、決してその子を殺さないでください、と頼みました。ところが、偽物の母親は「子どもを二つに切って、分けよう。」と言いました。その時、ソロモン王は、母性がある初めの女に、生きている子どもを与えるように、と判決を下しました。ソロモンの知恵ある判決を聞いた人々は、王をひどく恐れました。
 ソロモン王は母性を利用して、名判決をくだしました。神様の知恵を受ければ、このような名判決を出すことができます。私たちも神様の知恵を受け入れ、知恵のある判断ができるように、祈ります。

祈り:主よ!私もソロモン王のように、知恵ある判決がしたいです。私がさらに神様の知恵を受けることができるように、助けてください。

一言:ソロモン王のように知恵ある者になろう


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