聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅰ[2012]

2012年 12月 01日 (土)

Ⅰ列22:1-12
良い答えだけを求めるアハブ

 ユダの王ヨシャパテがイスラエルを訪問した時、アハブ王が、「かつてのラモテ・ギルアデを奪い返そう」と提案しました。ヨシャパテはアハブの意見に同意しましたが、まず主の御心がどうなのかを聞こう、と提案しました。それで、アハブが預言者四百人を集めて尋ねると、「戦争すれば、必ず勝利する」と同じ預言をしました(6)。しかしヨシャパテは、その答えがアハブの心にかなうように作られたものであることを感じ、「ほかの預言者はいないのか」と尋ねました。アハブは、神様の真の預言者ミカヤに、神様の御旨を聞かなければなりませんでした。しかしミカヤは、自分に良いことを預言せず、悪いことばかり預言していました。それでアハブは彼を憎み、彼の言葉を聞こうとはしませんでした。反面、ヨシャパテはミカヤの預言を聞こうとしました(8)。
 果たして、預言者たちはアハブが好むことを預言しました。中には、鉄の角を作って持って来て、「アハブがこれでアラム人に勝ち、勝利できる」と預言する者もいました(11)。彼らは、自分たちが作り出したへつらいの預言を、あたかも神様が預言されたかのように、装いました。このようになったのは、アハブ王が良い答えだけを求めていたからです。良い預言は、結局はアハブを死に至らしめました(35)。
 神様の御言葉を、取捨選択して聞いてはいけません。耳触りの良い言葉だけを聞こうとするなら、真理から遠ざかり、結局は滅びるようになります。聞きたくない言葉であっても、聞くことができれば命を得、霊的に成長することができます。

祈り:主よ!私が耳触りの良い御言葉だけを聞こうとはせずに、どんな御言葉にも聞き従う心を持つことができるように、助けてください。

一言:聞きたくない御言葉も聞こう



2012年 12月 02日 (日)

Ⅰ列22:13-38
告げられた通りに、述べたミカヤ

Ⅰ.御言葉のしもべミカヤ(13-28)
 アハブの使いが預言者ミカヤを訪ね、他の預言者たちのように、良いことを述べてください、と頼みました。その時、ミカヤは、「主が私に告げられることを、そのまま述べよう。」と答えました(14)。彼は、アハブに対して良いことを話すことより、神様が彼に告げられたことを伝えました。耳障りな御言葉を伝えて、殺されることもありましたが、彼は全ての恐れに打ち勝ち、大胆に御言葉をそのまま伝えました。彼の預言は、アハブが戦争で敗れ、民たちは飼い主のいない羊の群れのように散らされる、ことでした(17)。すると、にせ預言者ゼデキヤがミカヤの頬をなぐりつけました。また、アハブは「ミカヤを獄屋に入れろ」と命じました。このように、神様の御言葉をそのまま伝える時、迫害が伴います。しかし私たちが神様を恐れ敬う時、人に対する恐れに打ち勝ち、大胆に御言葉を伝えることができます。
Ⅱ.変装しても死んだアハブ(29-38)
 結局、アハブはミカヤの言葉を聞かずに、ヨシャパテと共にアラムに攻め上りました。その時、アハブは変装して、兵士たちの中に入りました(30)。ところが一人の兵士が偶然放った矢に当たり、多くの血を流して死んでしまいました。結局、「犬が彼の血をなめる」と言われた主の御言葉が成就しました(38)。いくら変装をして、作戦を立てても、神様の御言葉は必ず成就します。御言葉を聞かず、自分の作戦だけを信じて生きる人々は、結局死に至るようになります。

祈り:主よ!私が人を恐れずに、大胆に御言葉を伝える者になるように、助けてください。

一言:御言葉を大胆に伝えよう


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