聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅰ[2018]

2018年 11月 25日 (日)

列王記第一3:1-15(9)
善悪を判断する聞き分ける心を与えてください

 王として、善悪を分別し、公正にさばこうとすれば、聞き分ける心が必要になります。人を理解するには、まずその人の話をよく聞かなければいけません。人の心を理解することで公正なさばきができ、悔しい思いをする人もいなくなります。もし王が民を理解できなければ、権力を乱用し、多くの人に苦痛を与えかねません。多くの王が聞き分ける心がなかったため、民を理解できず、公正にさばくこともできていませんでした。善を悪に、悪を善に分別してしまい、さばいてしまうのです。そのような間違いを犯さないためにもソロモンは善悪を判断できるよう、神様に聞き分ける心を与えてほしいと求めたのです。ソロモンの願い事は主の御心にかないました。主はソロモンに知恵の心と判断する心を与えられました。それだけでなく、彼が望んでいなかった富と誉れも与えられました。ソロモンが、父ダビデのように、主のおきてと命令を守って、主の道を歩むなら、ソロモンの日を長くすることを約束されました。
 イエス様の中にあって私たちは、王である祭司です。私たちが善悪を分別できなければ、世の悪に従うほかありません。人を正しく助けることもできません。だからこそ聞き分ける心が必要です。人の心を分別する知恵が必要です。このような知恵は神様から与えられるものです。

適用:何を願いますか

一言:聞き分ける心、善悪を分別する知恵



2018年 11月 26日 (月)

列王記第一3:16-28(28)
神の知恵が彼のうちにあって

 このような申し立てに王はどうさばいたでしょうか。王は剣を持ってこさせ、生きている子どもを二つに断ち切り、半分ずつ与えるように命じられました。すると、生きている子の母親は、自分の子を哀れに思って胸が熱くなり、生きている子をあの女にあげるように、決してその子を殺さないでほしいと嘆願しました。もうひとりの女は、それを私のものにも、あの女のものにもしないで、断ち切ってくださいと答えました。すると王は、子を哀れに思い、胸が熱くなった女に生きている子どもを与えるよう命じ、彼女がその子の母親だとさばきました。イスラエル人はみな、王が下したさばきを聞いて、王を恐れました。神の知恵が王のうちにあって、さばきをするのを見たからです。
 ソロモン王は子供への母性愛を利用して、嘘と真実を見分けました。ソロモンの知恵は、人の本能への深い理解、そして正しい分別力から来ています。この知恵は神様から来るものです。主を恐れることは知恵の初めです(箴9:10)。今日の人は知識と情報の洪水の中を生きていますが、知恵がありません。分別力もなく、間違った選択をして苦労することもあります。ただ主を恐れ、主が与えてくださる知恵を受ける時、事物、現象を正しく理解し、賢明な判断を下すことができます。そうして霊的な指導者、牧者として用いられてゆくのです。

適用:嘘と真実をどう見分けるでしょうか

一言:主の知恵で


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