聖書別日ごとの糧   >>   歴代誌Ⅰ[2019]

2019年 05月 22日 (水)

歴代誌第一9:1-44(2)
宮に仕える僕たちと門衛達

 ユダは不信の罪のためにバビロンにとらえ移されていました。しかし、神様は約束された通りに70年がたった後にクロスを通して再びエルサレムに戻るようにしてくださいました。バビロンでの安定した生活を放棄して荒廃しきったエルサレムに戻ってくることはやさしいことではありませんでした。しかし、バビロンを出てエルサレムに帰り、そこに最初に住みついた人々がいました。彼らは祭司たち、レビ人及び宮に仕える僕たちでした。また、ユダ族とベニヤミン族とエフライム及びマナセ族の者も、合わせて956人が住みつきました。
 彼らはみな、神殿に仕えるレビ人や、有力な部族の子孫たちでした。ところが彼らの中には、「宮に仕えるしもべたち」がいたと記されています。彼らは、昔、神殿の奴隷として神殿で木を割ったり、水汲みをしたりしていた人々でした。そんな彼らも、祭司たちや神殿で歌うレビ人達と一緒にエルサレムに帰って来ました。彼らは自分たちの先祖が神殿の奴隷という身分であったことを恥ずかしく思ってもおかしくありませんでした。バビロンの地に残って人々から認められる人生を生きることもできました。しかし、彼らはエルサレムに帰って来ました。これは、彼らが神殿で神様に仕えることを世のどんな仕事よりも尊く思ったからでした。人々はみすぼらしいことだと思っても、彼らは、主である神様に仕えることは、大きな特権だと考えました。それで、自分たちの先祖のように神様に仕えたいと再びエルサレムに戻って来たのです。彼らの名前がレビ人達と一緒に記録されたことは、彼らの帰還を神様がいかに喜ばれたか、を表していると言えます。神様はまた門衛達のことも尊く思われ、彼らの名前をも記録するようにされました(17-27)。神様は木を割る人であっても、水を汲む人であっても、門番であっても、どんな姿であっても神様に仕えることを尊く思われる方です。


適用:祭司たちやレビ人達だけ尊いと思いますか

一言:宮に仕える人たちや門衛達も同じく尊い


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