聖書別日ごとの糧   >>   歴代誌Ⅰ[2019]

2019年 05月 23日 (木)

歴代誌第一10:1-14(14)
 主に尋ねなかった

 サウルはイスラエルの初代王でした。彼は神様に選ばれて王として立てられました。ところがそんな彼がペリシテ人と戦う最中、ギルボア山で刺し殺されてしまいました。6節を見ると、サウルと彼の三人の息子たちも、彼の全家も、ともに死にました。彼は神様が立てられた王でしたが、悲惨な最後を迎えました。神様に選ばれた王であるのに、なぜこのような悲惨な死に方をしたのでしょうか。その理由は、主に逆らった自らの不信の罪のためでした(13)。彼は主の御言葉を守りませんでした。守らなかったというのは、主の御言葉を心の中に大切にしまっておかなかったということです。その理由は、御言葉よりも自分の意図と計画を優先したからでした。彼が神様の御心を求め、神様を喜ばせようとしていたなら、神様の御言葉を心に大切にしまっておいたことでしょう。
 サウルのもう一つの罪は、主に尋ねないで、霊媒によって伺いを立てたことでした。主に尋ねなかったことが、なぜそれほど深刻な罪なのでしょうか。イスラエルの真の王は神様であられるのに、神様の主権を無視して自分の志と思いのままに治めようとした、という事だからです。彼は王として主の御心を尋ね、主の御心に従うべきでした。そうする時、民たちを神様に導く王になることが出来ました。また、神様の助けをいただきながら、神様の御心に従う王として続けて用いられたことでしょう。しかし、彼が主に尋ねなかったために神様は彼を殺し、彼の罪を懲らしめました。


適用:誰に尋ねますか

一言:主に尋ねましょう


<<(1)    前のページ(5)    6    次のページ(7)    (25)>>

聖書別日ごとの糧