聖書別日ごとの糧   >>   歴代誌Ⅰ[2019]

2019年 05月 26日 (日)

歴代誌第一12:1-22(22)
神の陣営のような大陣営となった

 ダビデがサウルのせいでツィケラグに引きこもっていた時、ダビデを助けた勇士たちがいました。彼らは、ダビデが盛んな時に来たのではありません。むしろ、ダビデが危機と危険にさらされていた時に、彼のもとに来た人達でした。彼らの中には、ベニヤミン部族のサウルの同族達もいました。血は水よりも濃いと言うように、同じ部族出身であるサウルの側に立つのが人情の常でした。しかし彼らは、神様の御心がダビデにあるということを確信して、苦難の道を選びました。ダビデのために命を懸けて戦いました。彼らは人情に従わず、神様の御心に従う神様の勇士だったのです。
 ガド人の中でダビデのもとに来た人々がいました。彼らはみな勇士であり、戦いのために従軍している人々で、大楯と槍の備えがある人たちでした。顔は獅子のようで、早く走ることは山のカモシカのようでした。このガドの子孫たちは、軍の指揮官となりました。彼らは、あふれるヨルダン川を泳いで渡って谷にいる敵たちを全部追い払うほどの勇ましい者達でした。ダビデは、ベニヤミン族とユダ族から来た者たちを迎え入れましたが、一方では慎重な態度を見せることもありました。その中にサウルの間者がいる可能性もあったからです。ダビデは、彼らと心一つになることを願い、もし自分を欺いて裏切るなら、神様が見て裁いて下さるようにと警告しました。ダビデは、たとえ偽りで不義な者たちがいても、生きておられる神様を信じました。神様がそのような者たちに対してふさわしく裁かれ、報いられることを信じました。
 日に日に、人々がダビデを助けるために彼のもとに来ました。このようにしてダビデが人を得るようになったのは、彼が神様を喜ばせる人生を生きたからでした(箴11:30,14:28,16:7)。集まって来た人達は、ついに神様の陣営のような大陣営となりました。彼らはサウルの軍隊と比較した時、少数にすぎませんでした。しかし神様の御心の中では、一つとなって神様の国のために勇敢に戦う神様の軍隊として立ち上がりました。神様はこのような者たちを通して大きなことを成されます。


適用:誰のために戦っていますか

一言:神様のために



2019年 05月 27日 (月)

歴代誌第一12:23-40(40)
イスラエルに喜びがあったからである

 戦いを準備した軍隊の指揮官たちは、主の御言葉通りにサウルの支配をダビデに回そうと、ヘブロンにやって来ました。彼らは、自分たちの政治的な野望と志を成し遂げようとしませんでした。歴代誌の著者は、各部族からダビデのもとに来て助けた人々の数を詳細に記録しています。その勇士たちの総計は344,022名でした。
 彼らが戦列を整え、誠実な心でヘブロンに集まり、ダビデを全イスラエルの王として立てようとしました。イスラエルの残りの者達も、皆心を一つにしてダビデを王として立てようとしました。イスラエル全体がダビデを中心にして、一つの心を成し遂げました。どのようにしてこのように心を一つにすることが出来たのでしょうか。これは、ダビデが神様を恐れ敬い、忍耐したからであり、民たちに対する仕える牧者の心を持っていたからでした。何よりも神様が民たちを聖霊によって感動させられたからでした。神様の御業は心を感動させる御業です。心を一つにすることが出来なかったなら、統一イスラエルを成し遂げても、本当の統一とは言えませんでした。統一イスラエルになる前に、まずは心を一つにするべきです。
 兵士たちは、そこにダビデとともに三日間とどまりながら、ユダ族が準備した食べ物で、飲み食いしました。これは、ダビデ王の戴冠式を祝う宴会でした。ユダ族だけではなく、イッサカル、ゼブルン、ナフタリに至るまでが、たくさんの食べ物を持ってきました。彼らが遠いところからこのように食べ物を持ってきて献身できた理由は何でしょうか。それは、イスラエルの中に喜びがあったからでした。彼らはダビデの即位を心から喜びました。この喜びは、神様から来る本当の喜びです。こういう喜びがあるとき、私達は神様の御業に心を尽くして仕えることが出来ますし、また献身できます。


適用:どのような心で神様に仕えますか

一言:神様がくださる喜びをもって


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