聖書別日ごとの糧   >>   歴代誌Ⅰ[2019]

2019年 06月 11日 (火)

歴代誌第一24:1-31(5)
24組の各代表となる祭司

 これまで、主の宮を建てる場所(21章)と熟練した職人と資材(22章)、そして神殿で奉仕する人々(23-27章)について見てきましたが、24章では、祭司の務めにおけるアロンの子らの組分けについて記されています。ダビデ王は、アロンの子らを24のグループに分け、順番に従って神殿での奉仕をするようにしました。祭司アロンには四人の子どもがいました。出エジプト時代に、ナダブとアビフは、主が彼らに命じたものではない異なる火を主の前にささげたため、主のさばきの火で焼き尽くされて死にました(民10:1-3)。それで、残りの二人の息子、エルアザルとイヤマルが祭司の職務を遂行しました。ダビデの時代に入ってからは、エルアザルの子孫の一人ツァドク、及びイタマルの子孫の一人アヒメレクと協力して、彼らをそれぞれの奉仕に任命しました。ダビデは、神殿に奉仕する祭司を、それぞれの家系の人数によって24組に分けました。即ち、エルアザルの子孫のほうが、イタマルの子孫よりも一族のかしらが多かったので、エルアザルの子孫は、父祖の家のかしらごとに十六組に、イタマルの子孫は、父祖の家ごとに八組に分けられたのです(4)。彼らはみな同じようにくじを引いて、それぞれの組に分かれました。それで彼らはみな差別なしに、組別に同じく仕えることができたのです。
 くじ引きは、王やつかさたち、そして祭司たちが見ている中で、公で行われました。レビ人の出である書記シェマヤは、彼らの前で、それらを書き記しておきました。またこの箇所には、祭司の務めにつく24組に協力するレビ族についても紹介されています。彼らもまた、彼らの同族であるアロンの子らと全く同じように、ダビデ王、祭司とレビ人の一族のかしらたちの前で、くじを引きました(31)。即ち、レビの一族でも、かしら(長男)と弟は、全く差別なく平等に扱われたのです。このようにして、ダビデは律法の定めと公正さを元に、主の宮で奉仕する人を選んだわけです。主の宮に入って仕える務めが聖なるものであるように、主の宮で奉仕する人々を選ぶ過程も、聖なるものでならなければならないのです。


適用:主の宮に仕える人をどのように選ぶべきでしょうか

一言:かしらもその弟も全く同じである


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