聖書別日ごとの糧   >>   歴代誌Ⅱ[2006]

2006年 02月 27日 (月)

歴代誌第二10:1-19
イスラエル王国の分裂


 ソロモン王は四十年間、富と地位と栄光を受けて、世を去りました(9:13-31)。その後彼の息子であるレハブアムが王位に上るためにシェケムに行きました。ところがそこでヤロブアムと全イスラエルがレハブアムに出て来て嘆願しました。その内容は、ソロモン王の時から背負っていた過酷な労働と思いくびきを軽くして欲しい、というものでした(4)。この言葉を聞いたレハブアムはまずソロモン王に仕えていた長老たちに意見を求めました。長老たちは民たちに優しくして、くびきを軽くすれば彼らが王によく仕えると助言しました(7)。大きな工事がすべて終わったので、これは大変合理的な助言でした。

 しかしレハブアムは彼らの言葉を聞かず、自分とともに育った若者たちに尋ねました。彼らはくびきをさらに重くし、さらに強く彼らを押さえつけるように助言しました。レハブアムが彼らの言葉に従って、暴悪な言葉で民たちを威嚇しました(14)。この言葉を聞いた民たちは完全に心を閉じてしまいました。ユダの町に住む人々を除いては、みな自分の天幕に入って行ってしまいました。結局イスラエルは二つに分裂してしまいました(19)。

 レハブアムは若者の言葉を聞いて、かたくなに傲慢な口をきいて、結局国を分裂させる大きな罪を犯してしまいました。指導者が羊たちの痛みを理解できず、暴悪に振舞う時、羊たちはみな離れて行くしかありません。指導者は羊たちを憐れむ人です。


祈り:主よ!私がかたくなに傲慢で羊たちの苦しみに無関心な者にならないように助けてください。私が羊たちを憐れみます。

一言:先輩たちの話をよく聞いて、羊たちに仕えよう


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