聖書別日ごとの糧   >>   歴代誌Ⅱ[2020]

2020年 08月 07日 (金)

歴代誌第二1:1-17(10)
知恵と知識を私に授けてください

 神様はソロモンの王権を確立させました。ソロモンは組織を整備した後、民とともに神様の望みのうちに出て行きました。イスラエルの本当の王は、神様なので、神様に助けを求めようとしたのです。彼は、神様に千匹の全焼のいけにえを献げることで、感謝と献身を表現しました。神様はこれを喜ばれ、ソロモンに何を求めるのか、と尋ねられました。ソロモンは、父ダビデから自分に至るまで、ただ神様の恵みによって王になったことを覚えました。彼は、神様が父ダビデになさった約束(Ⅱサム7:12-16)を、今、守ってくださるように祈りました。また、この約束に忠実な国を導くために、神様の知恵と知識を求めました。数多くの民をさばき、顧みるためには、神様の知恵が必要だったからです。ソロモンは、自分のために富と名誉を求めませんでした。民をよく治めるために、神様の知恵と知識を求めました。彼は政治的な指導者ではなく、牧者の心情を持った指導者です。自分の限界を認め、神様に頼る謙遜な王でした。神様は、このようなソロモンを喜ばれ、知恵と知識だけではなく、彼が求めなかった富と栄光までをくださる、と約束されました。
 神様が祝福してくださることで、彼の国は次第に強くなっていきました。王権の基礎を、自分の栄光と富、誉れに置く時、その国は長く続きません。人間の知恵には限界があり、世俗的な欲望は腐敗しているからです。しかし、神様の知恵に基盤を置いて、神様の御旨を求める時、神様が共におられることで、確かなものになります。世の野心を追求することより、まず、神の国とその義とを求めるなら、神様はこれらすべてのものを加えてくださいます(マタ6:33)。


適用:何を求めているのか

一言:兄弟たちを助けるための知恵をください


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