聖書別日ごとの糧   >>   歴代誌Ⅱ[2020]

2020年 08月 08日 (土)

歴代誌第二2:1-16(4)
ソロモンの宮建築の準備

 ソロモンは、主の御名のために、宮を建てようと決心しました。そのために、働き人を準備しました。また、ツロの王ヒラムに使節を送って、杉材を送って下さい、とお願いしました。彼は、宮を建て、そこで神様にいけにえを献げ、祭りを行なおうとしました。彼は、宮を建てたからといって、神様がその中に住まうことはできないことを知っていました。ただ、大いなる神様の御前で香をたくことで、神様に感謝し、神様に栄光を献げるためでした。それを通してソロモンは、その王国の中心が神様であることをあらわし、神様が王となって、その国を治めてくださることを願いました。彼は神様の宮を建ててはいますが、自分がどれだけ足りない存在であるのかをよく知っていました。それで、「だれが主のために宮を建てる力を持っているというのでしょう。」と言います。彼の謙遜な姿勢は、父ダビデと同じです。ダビデも、「このように自ら進んで献げる力を持っているとしても、私は何者なのでしょう。私の民は何者なのでしょう。」と言いました(1歴29:14)。ソロモンは、父親から宮の建築の使命だけを受け継いだのではなく、謙遜の姿勢も受け継ぎました。神様がどれだけ大いなる方であり、自分がどれだけ足りない者であるのかを知る時、私たちは謙遜と感謝の心で主の御業を行うことができます。
 ソロモンは宮を建てるために、当代最高の技術者を持ったツロの王ヒラムの助けを求めました。彼は神様の知恵も受けていましたが、専門家の助けを受けることも、おろそかにしませんでした。ツロのヒラムも快く働き人を送って、助けると約束してくれました。また、良い建築材料も送ると約束しました。ソロモンが忠実で謙遜な心を持ち、宮の建築の用意をする時、神様は環境を備えてくださり、良い人々を遣わしてくださいました。神様の栄光を求める純粋な情熱を持って働く時、神様は立派な同労者たちを遣わしてくださいます。


適用:何のために、主の御業を行なっていますか

一言:主の御名のために



2020年 08月 09日 (日)

歴代誌第二2:17-3:17(3:1)
宮の建築を始めたソロモン

 ソロモンが王になってから四年目に、宮の建築を始めました。宮が建てられるモリヤの山は、アブラハムが一人息子イサクを全焼のいけにえとして神様に献げようとしたところです(創22章)。また、ダビデが人口調査を行なって神様に罪を犯してしまった時に、主の命令に従って祭壇を築き、全焼のささげ物を献げ、赦しを受けた所です(Ⅰ歴21:18-28)。どちらの場合も、ここは神様ご自身が指定された場所でした。神様の指定された場所でいけにえを捧げることによって御怒りを止めるのが、主の宮の役割です。新しい宮であるイエス様は、私たちの罪を代わりに背負い、贖いのそなえものとなり、神様に至る生きた道を開いてくださいました。宮を通して、罪深い私たちが神様に進み出て、礼拝し、交わることができるのは、どれだけ大きな恵みでしょうか。
 ソロモンは宮の重要な部分を純金でおおいました。これは、神様の変わらない栄光を象徴し、神様に向けられた忠誠の表現です。私たちは純金のような心で、神様に忠誠を果たさなければなりません。至聖所の中には、長いつばさを広げたケルビムの模様が満ちていました。これは、神様の聖さと威厳が満ちていることを意味しています。神様は全宇宙を治め、私たち一人ひとりの生活を治めておられます。私たちは神様の統治権を認め、その方に治められるべきです。内殿にはざくろ百個を作り、鎖に取り付けましたが、これは、「豊かな神様の恵み」を指しています。礼拝を通して、私たちは豊かな神様の恵みを体験することができます。本殿の前の二本の柱は、「ヤキン」「ボアズ」と呼ばれ、それぞれ、「神様が設立された」「神様には力がある」という意味です。宮は神様が建てられた家であり、神様によって守られる場所です。


適用:あなたの心の宮は、誰によって建てられ、守っていますか

一言:イエス・キリスト


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