聖書別日ごとの糧   >>   歴代誌Ⅱ[2020]

2020年 10月 01日 (木)

歴代誌第二 8:1-18(16)
主の宮を確かに遂行し、完成したソロモン

 1節と16節は、ソロモンが主の宮を二十年かけて確かに遂行し、完成したことを言っています。主の宮は、建物だけでは、聖なるところにはなりません。聖なるところとして、主の祭壇に主のための捧げものが献げられ、主の祭司たちが定められたとおりに就き働く場所になるべきです。ソロモンは、主の箱が入れられたところは聖だから、ファラオの娘はダビデの家に住んではならないと考えました(11)。これは、主の宮に対するソロモンの畏敬心の表れでした。ソロモンはモーセの命令どおりに、年ごとの三回の祭り、週ごとや日ごとの定めにしたがって献げました。これは、私たちが主の前で、日ごとの糧を食べ、主日礼拝を霊とまことをもって献げ祈ることを意味します。また、ソロモンは父ダビデの定めに従い、祭司たちの組分けを定めてその務めに就かせました。祭司たちの前で賛美と奉仕をするレビ人も、その任務に就かせ、門衛たちも神の人ダビデの命じられたとおりに立たせました(14)。著者ソロモンが、「モーセの命令どおりに、ダビデの定めどおりに」行ったことを強調しているのは、ソロモンがモーセの律法とダビデの定めに従ったことと、これによってダビデの契約の成就者であることを強調することになります。このように彼のリーダーシップは強いものでした。祭司やレビ人たちはどんな命令であっても、ソロモンの命令どおりに行いました。主の宮で、主が喜ばれるものが献げられ、祭司とレビ人たちは忙しく動き回りました。これをご覧になった主は、ソロモンを祝福されました。
 2節から6節は、貿易路と戦略的に重要な町々を拡大していくことで、国の軍事的力を強くしたことを示し、7節から9節は、カナン人の生き残りの民すべてを苦役に徴用したことで、イスラエルが彼らの上に立ったことを示しています。17,18節は、ソロモンが金銀を求め蓄えていき、経済が豊かになったことを記しています。


適用:主の宮にとって、もっとも大事なことは

一言:聖であることと礼拝と仕える人を命令と定めどおりに立てること


<<(1)    前のページ(6)    7    次のページ(8)    (35)>>

聖書別日ごとの糧