聖書別日ごとの糧   >>   歴代誌Ⅱ[2020]

2020年 10月 02日 (金)

歴代誌第二 9:1-31(8)
主から与えられたソロモンの知恵と富

 ソロモンは、地上の誰にもまさる最高の知恵と富を持つ王として知られました。彼の名声を聞いたシェバの女王が、難問をもってソロモンを試そうと1,920kmの遠いところからやって来ました。ソロモンが彼女の心にあるすべての問いの中で、答えられなかったことは何一つありませんでした。彼女はソロモンに対して、「あなたの知恵のすばらしさを半分も知らされていなかった」、「私が聞いていたうわさを上回る方でした。」と驚きました。シェバの女王は、「あなたの神、主がほめたたえられますように。」と言いました。主は、主のためにソロモンを王とし、イスラエルを愛して、公正と正義を行わせました。著者は、ソロモン王国を通して、神の御国のことを示しているのです。これを通して、再び来られるメシヤの王国の栄光を待ち望むようになります。13節から21節は、ソロモンの富についてです。22節から29節は、富と知恵とにおいて地上のどの王よりもまさっているソロモン王のことを言っています。
 著者は本文の御言葉を通して、一つ目、ソロモンの富と知恵とは、主が彼に与えられた約束の成就であること(歴代第二1:7-12)、二つ目、ダビデ王国に対する主の契約の祝福であることを教えています(歴代第一17:8)。ソロモンの知恵は主からのものであり(8)、その知恵は列王第一の3:9でソロモンが願ったことです。「聞き分ける心をしもべに与え」とは、人それぞれの都合や、罪を犯すしかなかった事情を理解しようとするやさしい心、その人のうめき声を聞こうとする哀れみの心です。主がこの聞き分ける心をソロモンに与えてくださったとき、ソロモンは地上の誰にもまさる最高の知恵ある者となっただけではなく、富も溢れかえるほどになりました。


適用:地上のすべての人々が驚いたソロモンの知恵はどこからですか

一言:主が聞き分ける心を与え


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