聖書別日ごとの糧   >>   歴代誌Ⅱ[2020]

2020年 10月 06日 (火)

歴代誌第二 13:1-22(18)
彼らが神である主に拠り頼んだからである

 レハブアムの子アビヤがユダの王となり、北イスラエルのヤロブアム王との戦いに臨みました。ユダの戦士は四十万で、ヤロブアムの戦士は八十万でした。客観的にみて、北イスラエルの方が圧倒的に有利でした。しかし、アビヤは、ツェマライム山の上に立って、ヤロブアムがダビデのとその子孫に与えられた契約に反して自分の主君に反逆した、と指摘します(5-7)。また、主に仕えず、金の子牛という偶像を造って仕えた罪を指摘します(8-9)。このような北イスラエルとは違って、ユダは主の律法を守り、神である主への務めを果たしていました。アビヤは、神である主がともにいて、かしらとなっておられる、だから主と戦ってはならない、とうてい勝ち目がない、と言い聞かせました。
 ヤロブアムはアビヤの言うことを聞かず、ユダに攻めて来ました。戦いが始まると、ヤロブアムの伏兵戦略によって、ユダはとても不利な状況に直面しました。ユダは絶体絶命の危機に陥ってしまいました。そのとき、アビヤは神である主に叫び求め、祭司たちはラッパを吹き鳴らし、ユダの人々は、ときの声をあげました。主はこの祈りと賛美を聞いてくださり、その全能の御手で、ヤロブアムと北イスラエルを打ち破られました。その日、剣に倒れたイスラエルの戦士は、精鋭五十万でした。アビヤはヤロブアムを追撃し、村々を取りました。聖書は「ユダ人は勝利を得た。彼らがその父祖の神、主に拠り頼んだからである。」と記しています(18)。主は、絶体絶命の危機のときにも、主を切に叫び求める者とともにおられ、救ってくださり、大きな逆転勝利を与えてくださるお方です。


適用:危機のとき、誰に拠り頼みますか

一言:主に拠り頼んだからである


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