聖書別日ごとの糧   >>   歴代誌Ⅱ[2020]

2020年 11月 12日 (木)

歴代誌第二25:1-13(11)
エドム人を討ち破ったアマツヤ

 アマツヤは二十五歳で、ユダの王となりました。彼の王国が強くなると、彼は、自分の父である王を討った家来たちを殺しました。その後、アマツヤはユダの人々を招集し、千人隊長と百人隊長を立てました。二十歳以上になり、戦争に出て行くことのできる男子三十万人を得ました。彼は、さらに進んで、銀百タラントで、イスラエルから十万人の勇士を雇いました。ところが、ある神の人がアマツヤのもとに来て、「イスラエルの軍勢をあなたとともに行かせてはなりません。」と言いました。それは、主がイスラエルと共におられないからでした。神様が共におられないと、いくら戦闘の準備をしても、勝つことができないことを証ししました。アマツヤは、すでにイスラエルの傭兵たちに、巨額の銀百タラントを支払ったために、心配になりました。しかし、神の人は答えました。「主は、それよりも多くのものを、あなたにお与えになることができます。」アマツヤは信仰によって、イスラエルの軍勢を帰しました。アマツヤは奮い立ち、自分の軍勢だけを率いて、エドムの地にある塩の谷に行きました。そこで、セイルの者たち一万人を討ち、また、一万人を生け捕りにしました。ユダの人々は、生け捕りにした人々を崖の上に連れて行き、その崖の上から彼らを投げ落としました。一方、イスラエルの軍勢は自分の国に戻る途中で、ユダの町々を襲い、略奪しました。
 アマツヤは勝利をくださる神様を信じ、イスラエルの傭兵たちを帰しました。神様は、このような彼を祝福され、大勝利をくださいました。戦争は神様の御手にかかっています。神様は勝利をくださり、負けるようにもされます。私たちが神様の御言葉に聞き従うことで、霊的な戦いで勝利できるように、祈ります。


適用:誰を信じて戦うのか

一言:ただ、神様だけ



2020年 11月 13日 (金)

歴代誌第二25:14-28(27)
心が高ぶったアマツヤの最期

 アマツヤは、エドムを征服してから、戻って来る時、エドムの神々を持って来て、仕えました。彼は、エドムに富をもたらしたエドムの偶像を慕い求めていたようです。神様は、このような彼に向かって怒りを燃やし、預言者を遣わして咎められました。ところが、アマツヤはそれを聞かず、神様はアマツヤを滅ぼそうと計画しておられました。傍若無人となったアマツヤは、北イスラエルの王アハズに宣戦布告をしました。ヨアシュは、必要のない戦争を避けようと提案しましたが、アマツヤは無理な戦争を強行しました。これは、神様が、アマツヤが自分でわなにはまるように、誘導されたからです。戦争の結果は、南ユダの惨敗でした。アマツヤは北イスラエルの捕虜となり、エルサレムの城壁はかなりの部分が崩れ落ちました。神の宮の器具と、王宮の財宝も、略奪され、北イスラエルに移されました。アマツヤの敗北は、軍事力の失敗ではありませんでした。偶像崇拝に対する神様のさばきでした。
 アマツヤが心を翻して神様を捨てると、神様も彼を捨てられました。彼は結局、反乱軍に追われ、ラキシュに逃れ、そこで殺されてしまいました。彼は、父ヨアシュの悲劇的な最期を通して、教訓を得なければなりませんでした。しかし、彼は心が高ぶり、父の二の舞を踏みました。ヨアシュとアマツヤ父子は、それぞれ、最初は良い出発をしました。しかし、豊かな時に、心が高ぶり、神様を捨てました。預言者の言葉を聞かず、偶像崇拝の罪に陥りました。自分勝手に行って、みな反乱軍によって、悲惨な最期をとげてしまいました。うまくいく時、むしろ傲慢のわなにはまりやすいです。しかし、神様は、傲慢を嫌われます。自分の本分をわきまえ、謙遜に神様と神様のしもべの言葉に耳を傾けなければなりません。神様は心高ぶる者を退けられ、謙遜な者に恵みを施してくださいます(ヤコブ4:6)。


適用:いつから悲劇は始まるのでしょうか

一言:主を捨てた時から


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