聖書別日ごとの糧   >>   歴代誌Ⅱ[2020]

2020年 11月 16日 (月)

歴代誌第二26:1-23(5)
ウジヤの栄えと高ぶり

 ウジヤは十六歳でユダの王となり、五十二年間エルサレムを治めました。彼はすべて主の目にかなうことを行いました。彼の傍には常に霊的な助言をするゼカリヤという人がいました。5節には、「神を認めることを教えたゼカリヤが生きていた間、彼は神を求めた。また彼が主を求めていた間、神は彼を栄えるようにされた。」とあります。ウジヤの名はエジプトの境まで届くようになりました。それは、彼の勢力がこの上なく強くなったからでした(8)。彼はエルサレムの隅の門、谷の門および城壁のかどの上にやぐらを建て、これを強固にしました。そして、多くの水ためを掘って、平野には多くの家畜を飼い、山地や果樹園には葡萄を作るなど農業を発達させました。さらに、彼は強力な戦闘部隊を設けると共に、戦いに必要な盾や槍、かぶと、よろい、弓および石投げの石、巧みに考案された新兵器などを用意しました。彼がこのように強くなったのは、神様の助けがあったからでした(15)。神様は、主の目にかなうことを行う人はだれでも栄えさせてくださるのです。ウジヤが栄えたのは、彼に知識や能力があったからではありません。彼が神の名を拝み、神の御旨にしたがって生きていこうとしたから、神様が彼を栄えさせ、国を強固にされたのです。
 しかし、彼が強くなると、彼の心は高ぶりました。彼は神、主の信頼を裏切る罪を犯してしまったのです(16)。彼は、神殿に入って、禁じられた方法で香をたこうとしました。それは神様が定めた戒めを破る犯罪行為でした(民16:40)。結局、彼は神の宮から追い出され、隔離された家に住みました。彼は死ぬ日までツァラアトに冒されました。神様は、高ぶる者には敵対し、へりくだった者には恵みを与えるお方です(ヤコブ4:6)。その人の地位がたとえ王であろうとも、心が高ぶって神の戒めを破るなら、神様はその王冠を剥奪されます。


適用:強くなった時に、もっと謙虚になりましょう

一言:「高ぶりは破滅に先立ち、心の高慢は倒れに先立つ」(箴言16:18)


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