聖書別日ごとの糧   >>   エズラ記[2022]

2022年 10月 11日 (火)

エズラ記1:1-2:70(1:1)
霊を奮い立たせた神様

 エレミヤに告げられた主のおことばが実現するために、主は、ペルシアの王キュロスの霊を奮い立たせました。霊が奮い立ったキュロス王は、国中におふれを出し、イスラエルの民にエルサレムへ戻り、主の宮を建てるように文章を出しました。イスラエルの民が戻って主の宮を建築するために、ペルシア帝国内に残った人は、必要な銀、金、その他家畜をもって支援するように命じました。また、エルサレムの宮から持ってきた主の宮の用具をも与えました。

 キュロス王だけでなく、イスラエルの民の霊をも、神様は奮い立たせられました。イスラエルの民は、ペルシア帝国で安定した生活を送っていました。捕虜として連れて来られた民たちも、今やペルシア帝国の市民として生活していました。ですから、エルサレムに戻るのは、生活の安定基盤を諦めることと同じで、たやすいことではありませんでした。荒れ果てたエルサレムまでの長い道のりを移動し、廃墟と化したエルサレムの生活は苦難の始まりでもあります。しかし、神様はイスラエルの民の霊を奮い立たせたのです。安定した生活を捨て、神の民として主の宮を再建し、神の民らしく生きる霊が与えられました。2:64を見ると、エルサレムに帰還した全集団の合計は42, 360名でした。自ら進んで困難に向かった人たちです。ペルシアでの安定を捨て、神の民として主の宮の再建に賛同した人たちです。

 神様が霊を奮い立たせたというのは、心を動かしたという意味です。主は強制して、業を押し付ける方ではありません。御言葉を成し遂げるため、まず人の霊を奮い立たされます。主によって奮い立たされた人がいて、その人を通して主は御心を成し遂げられます。



祈り:主よ、あなたの御言葉の約束は必ず成就されることを学びます。神様を信じていない人でさえ、心が動かされ、主に用いられることも学びます。世界と歴史を統べ治められておられる主の御名をほめたたえます。

一言:人の霊を奮い立たされます


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