聖書別日ごとの糧   >>   エズラ記[2022]

2022年 10月 13日 (木)

エズラ記4:1-24(3)
私たちだけで建てるつもりだ

 捕囚から帰ってきた人々がイスラエルの神の宮を立てていることを聞いた人たちがいました。その人たちは、アッシリアの王エサル・ハドンがユダに連れて来た者たちで、主にサマリアの人たちでした。彼らは、ゼルバベルと一族のかしらたちのところに近づいてきて、いっしょに宮を建てたいとお願いしました。しかし、ゼルバベルとヨシュアとその他のイスラエルの一族のかしらたちは、主の宮を再建するのに、彼らとは何の関係もないと言い、断りました。主のために自分たちだけで宮を建てるつもりだと答えました。ゼルバベルとイスラエルの一族のかしらたちは、どうしてユダの地に住んでいる彼らの参加を認めなかったのでしょうか。彼らと一緒に再建すれば、助けを受けられ、より早く再建できたかもしれません。かしらたちは、この民が神殿再建を助けると言いつつ、実は妨害しようとしているのを知っていたからでした。また、帰還した民たちの主への信仰が、異邦の神への偶像崇拝と混合してしまうことを考えたためでした。このようなリスクのために、彼らの申し出を断ったのです。すると、サマリアの人たちが宮の再建を妨害し始めました。顧問を買収して彼らに反対させ、王に手紙を書き送り、再建工事を中断させたのです。

 目先の利益だけで主の宮の再建を彼らと一緒にしたなら、この再建の御業に大きな混乱が生じたことでしょう。それだけではなく、主にのみ仕えようとする彼らの信仰自体も失いかねませんでした。主のために自分たちだけで主の宮を建てようとした時、それが原因で妨害を受けましたが、それでも信仰は守ることができました。また、宮の再建を妨害する者たちの正体を暴き出すこともできました。純粋な思いを持った者と一緒に励むときこそ、主の宮が再建できます。



祈り:主よ、同じ信仰、同じ思いを持った人たちと一緒に同労すべきであることを学びます。主のみこころでないのなら、どんなに大きな助けとなる存在に見えても、それを断る信仰と勇気をお与えください。

一言:神様だけに仕える人たちと


<<(1)    前のページ(2)    3    次のページ(4)    (9)>>

聖書別日ごとの糧