聖書別日ごとの糧   >>   エズラ記[2022]

2022年 10月 19日 (水)

エズラ記10:1-44(1)
涙ながらに祈り

 エズラは神の宮の前でひれ伏し、民の罪のために、涙ながらに祈って罪を告白していました。自身の罪のように告白し、悔い改めの祈りをささげました。このエズラ一人を通して、民の間に霊的覚醒運動が始まりました。エズラの祈りを見て、多くの民が激しく涙を流し、大会衆となって彼のところに集まって来ました。シェカンヤはエズラに答え、イスラエルは大きな罪を犯したけれども、今なお望みがあると言いました。そして、エズラに協力するので、立ち上がり、実行するように励ましました。そこで、エズラは立ち上がり、祭司や、レビ人や、全イスラエルのつかさたちに、律法に従って、異国人の妻を追い出すように誓わせました。エズラの挑戦に、民は従い、誓い始めました。

 その後、エズラは通達を出して、イスラエルの民にエルサレムに集まるよう命じました。三日のうちに、イスラエルの民は集まり、エズラは立ち上がって、彼らに言いました。「あなたがたは、神の信頼を裏切った。異国人の女を妻にし、イスラエルの罪過を増し加えた。だから今、あなたがたの父祖の神、主に告白して、そのみむねにかなったことをしなさい。この地の民、異国人の女たちから離れなさい。(10-11)」すると、全集団はエズラの言われた通りにします、と大声をあげて答えました。18節から43節までは、外国の女をめとり、その妻を追い出した者たちの名簿を記録しています。中には、すでに子どもを産んだ者もいました。夫婦として縁を結び、子供まで生んだ妻を追い出し、関係を整理することは担い切れないほどの痛みだったでしょう。エズラの挑戦に反対する者もいました。民たちは、誓いを立てた者でも、実際に行動に移すのはたやすくなかったのです。しかし、民たちは聖なる、純潔な共同体を回復させるため、痛い代価を支払い、はっきりと決断していったのです。



祈り:主よ、エズラのような牧者の心をもつように私を助けてください。自分以外の人たちのために心痛めて祈る者となるように、私を変え、そして用いてください。

一言:私は牧者です。羊たちのために祈ります


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