聖書別日ごとの糧   >>   ネヘミヤ記[2019]

2019年 11月 10日 (日)

ネヘミヤ記7:1-73(5)
私の神は私の心を動かして

 城壁は再建されましたが、敵がいなくなったわけではありませんでした。トビヤと親戚関係にあって彼に協力しているユダの人々が大勢いました。彼らは敵の勢力に加担し、トビヤは何度もネヘミヤに脅迫の手紙を送って来ました。ネヘミヤはいつ襲って来るか分からない敵の攻撃に徹底的に備えました。城壁にとびらを取りつけ、門衛を任命しました。兄弟ハナニと誠実な城のつかさハナヌヤにエルサレムを治めるように命じました。夜間奇襲を回避するために、太陽が上るまでは門を開けてはならないと命じました。それぞれの見張り所と自分の家の前に見張りを立てて厳重に警備するように命じました。勝利の時こそ油断してはいけません。敵である悪魔が食い尽くすべきものを捜し求めながら、歩き回っているので、目を覚ましていなければなりません(Ⅰペテロ5:8)。どんな状況に置かれても動かされることなく神様を恐れる人、誠実な人が主の御業に用いられます。
 それからネヘミヤは人口調査を実施しました。人口動態を把握して民を再配置する必要があったからです。城壁が再建され、町は広々としていたにもかかわらず住民は少なく、民たちはまだ家も十分に建てられていない状態でした。ネヘミヤは、第一次帰還者たちの数と所在を把握した上で、新しい信仰共同体を形成しようとしました。この計画は神様から出たことでした。建物としての城壁が再建されたからと言ってすべてが完成したのではありません。その中にいる民の心も霊的に再整備されなければなりません。共同体の一人一人を繊細に顧みる必要があります。敵の攻撃に備えて厳重な警戒態勢を取らなければなりません。こういったリーダーシップは、人の知恵から出たのではありません。神様がネヘミヤの心を動かしたからです。ネヘミヤは城壁再建に取りかかる時も、完成した時も、管理の時も誠実に神様に拠り頼みました。神様はそんなネヘミヤの心を動かし、アイディアを与え、彼の信仰の歩みを前進させてくださいました。


適用:前進したいと思いますか

一言: 神様に心を動かされて


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