聖書別日ごとの糧   >>   ネヘミヤ記[2019]

2019年 11月 11日 (月)

ネヘミヤ記8:1-12(3)
律法の書に耳を傾ける民

 崩された城壁は再建されました。はたして神殿と城壁さえ再建されればイスラエル復興は成し遂げられるのでしょうか。神様は過去、イスラエルを脅かす周辺の国々を断ち滅ぼし、繁栄をもたらして下さいました。しかし、彼らが主の御言葉に聞き従うことを捨てた時、それ以降は神殿と城壁によって守られることはありませんでした。神殿と城壁は崩され、彼らはバビロンに連れて行かれる恥を受けました。このことをよく知っているイスラエルの民たちはラッパ祭の時、学者エズラにモーセの律法の書を持って来て朗読してほしいと頼みました。そこで、エズラは水の門の広場で夜明けから真昼まで、理解できる人たちの前で朗読し、民はみな、耳を傾けました。彼らはこれまで神殿と城壁の再建に力を注いで来ましたが、今は御言葉を聞くことに全霊を注いでいます。エズラはこのために作られた木の台の上に立って朗読し、その両隣には指導者たちが立ちました。エズラが民の前で書を開くと、民はみんな立ち上がって聞きました。エズラが主をほめたたえるとみんな手を上げながら「アーメン、アーメン」と答え、ひざまずいて地にひれ伏して主を礼拝しました。
 数人のレビ人たちは民が立っている間、律法を解き明かしました。ヘブル語を知らない人や意味が分からない人の理解を助けました。御言葉を聞いた時、民はみな、泣きました。エズラとネヘミヤ、レビ人たちは泣いている民たちに食べ物を勧めながら励ましました。すると、彼らは大いに喜びました。神様の御言葉を聞いて理解する時、心に響くものがあって涙を流すようになります。そして、感謝と喜びが湧き出ます。


適用:復興の道は何処にありますか

一言: 御言葉による涙と喜び



2019年 11月 12日 (火)

ネヘミヤ記8:13-9:5(13)
御言葉をよく調べるために集まった民たち

 律法の御言葉を聞いて心打たれた民たちは、もっとよく調べたいと思いました。彼らは御言葉を通して第七の月の祭りの間、仮庵の中に住まなければならないことが分かりました。彼らは出て行って、書かれている御言葉通りに行いました。捕囚から帰って来た全集団は仮庵を作ってそこに住みました。ヨシュアの時代から長い間行なわなくなっていたことを再開でき、イスラエル人は非常に喜びました。御言葉を聞いて心打たれた彼らは、もっと徹底的に聞き従いたいという熱意に燃えるようになりました。
 仮庵の祭りが終わってからは、国を挙げての悔い改めのムーブメントが大々的に起こりました。イスラエル人は断食し、荒布を着け、外国人と縁を絶ち、自分たちの罪と先祖の咎を告白しました。朝六時から九時まで立ったままで主の律法の書を朗読し、九時から正午までは罪の告白と主を礼拝することをしました。レビ人たちは台の上に立ち上がり、主に対して大声で叫びました。また、主をほめたたえよと促し、栄光の御名を賛美しながら集会を導きました。
 こういう御業は誰かに命令されたり強制的にやらされたりして起こることではありません。御言葉を聞いて心打たれた民たちが自発的に御言葉を調べたいと願ったので起こった御業です。それによって、仮庵の祭りも再開され、心から悔い改めるようになりました。今の時代にも御言葉を通して神様の御心を知り、神様に立ち返る悔い改めのムーブメントが引き続き起こるように祈ります。


適用:御言葉を語り続けるとどんなことが起こりますか

一言:縁を絶ち、罪を告白した


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