2014年 10月 15日 (水)
神様の摂理によって、王妃になったエステル
1.軽率なアハシュエロス王(1-4)
王は、憤りがおさまると、王妃を追い出したことを後悔しました。その時、秘書室長は、すばやく新しい王妃の募集を提案しました。世の中で、一番美しい未婚の娘を王妃として立てようと、せかしました。王は、臣下の甘い提案を、深く考えずに聞き入れ、新しい王妃の募集を出しました(4)。アハシュエロス王は、大国の王らしくなく、あまりにも感情的で軽率な人でした。
2.王妃になったエステル(5-20)
シュシャンの城に、ベニヤミン族出身のユダヤ人モルデカイがいました。彼は、早くに両親を失った姪のエステルを、自分の娘のように養育しました。エステルは、このようなおじの助けもあって、姿も顔立ちも美しい娘に成長しました(7)。王妃募集の知らせを聞いて、エステルは他の娘たちと共に、宮殿に入って行きました。モルデカイはエステルに、「決して、ユダヤ人であることを明かしてはならない」と言いました(10)。エステルは、謙遜におじの言葉に従いました。彼女は、自分を飾るために、宮廷で提供される化粧品以外には、何も求めませんでした。このような彼女を、アハシュエロス王は、他のどの娘たちよりも愛し、新しい王妃としました。選ばれた民エステルが、なぜ律法を破ってまで、異邦人の王妃になろうとしたのか、また、なぜ自分の身分を明かそうとしなかったのか、は分かりません。しかし、神様は、王の軽率な部分と、エステルの足りない所を用いられ、ご自分の大いなる摂理と御旨を成し遂げて行かれました。
祈り:主よ!私の軽率な部分と、足りない所までも用いて、ご自分の御旨と摂理を成し遂げて行かれようとされる神様を信じ、感謝します。
一言:軽率と、足りない部分も用いられる
2014年 10月 16日 (木)
忠実なモルデカイ
1.王に忠実なモルデカイ(2:19-23)
エステルが王妃になりましたが、モルデカイは変わらずに、王の門の門番でした。いやしくも王妃のおじなのに、門番をしているとは、自尊心が傷つくことでした。しかし、モルデカイは門番の職務を軽んじず、忠実に担いました。このような彼は、王を暗殺しようと企んでいる王の宦官を発見することができました。そして、そのことを、エステルを通して、王に知らせました。結局、悪者たちは処刑され、王は、忠実なモルデカイによって、いのちを救われるようになりました。このことによって、モルデカイは、すぐには、ほうびをもらうことができませんでした。しかし、この出来事が、後には、自分とユダヤ人全体を救う、契機となりました。小さなことに忠実な人は、大きなことを担うようになります。
2.神様に忠実なモルデカイ(3:1-6)
ハマンは、アマレク人にも関わらず、王の心を捕らえ、国務総理となりました。彼は、国務総理になると、王命を受けて、全ての民が、自分に対して、ひざをかがめて、ひれ伏すようにと命じました。しかし、モルデカイはこの命令に従いませんでした。彼は、神様以外のどんなものにも、ひざをかがめることができませんでした。それで、ハマンにひざもかがめず、ひれ伏そうともしませんでした。それで、ハマンはひどく腹を立て、モルデカイだけではなく、ユダヤ人全体を滅ぼそうとしました。モルデカイは、自分の霊的な身分を深くわきまえ、信仰の良心に従って、神様に対して忠実でした。
祈り:主よ!私がどんな状況の中でも、妥協せずに、信仰の良心に従って、神様に対して忠実な者になるように、助けてください。
一言:神様に忠実になろう
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