□4月29日(月)


御民の訴えを聞いてくださる神様


エレミヤ書51:33-64(36)

日毎の糧

 イスラエルの民はバビロンにひどく虐げられます。バビロンの王ネブカドネツァルは、竜が獲物を飲み込むようにエルサレムを飲み込んでしまいます。彼はエルサレムの良いものを食い尽くし、からの器にしてしまいます。イスラエルの民はそれに耐えきれず、神様にバビロンの暴虐を告発し、報復してくださるように訴えます。神様はご自分の民の訴えを聞いて、彼らのために報復してくださいます。バビロンがメディアに滅ぼされるのは、彼らの罪に対する神様の御怒りです。神様の御怒りが下されたバビロンは石くれの山となり、荒野の獣の住みかとなります。バビロンは国々の間であざけりと嘆きとなります。

一方で、バビロンの滅亡はイスラエルの民の訴えに対する神様の答えです。時々、神様はご自分の民の訴えに沈黙を貫いておられるのではないかと思われる時があります。それで、不信仰と絶望に陥ります。しかし、神様は必ずご自分の民の祈りを聞いてくださいます。そして、裁きの時、御民を救い出してくださいます。ですから、イスラエルの民はどう生きるべきでしょうか。バビロンの華やかさに萎縮したりバビロンの文化に流されたりしてはいけません。なぜなら、バビロンは神様に罰せられ、荒れ果てた砂漠のようになるからです。

今の時代は、自分の利得をむさぼったバビロン、神様の代りに偶像を拝んだバビロンと似ています。時が来ると、この世は神様の正しい裁きを受けることになります。そして、神様は御民を、滅び行くこの世から救い出してくださいます。そういうわけで、私たちの心は弱ってはいけません。聞こえて来る戦争のうわさなどを恐れてはいけません。神様はご自分の民の訴えを聞いて救ってくださるからです。



祈り:主よ、私たちの訴えを聞いて救って下さることを感謝いたします。あなたに訴えずに一人で弱っていたことを悔い改めます。何も思い煩わないで、あらゆる場合にあなたに頼って祈ります。

一言:聞いて救ってくださる

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧