2014年 10月 19日 (日)
エステルに恵みを施された神様
1.エステルに恵みを施された神様(1-3)
信仰の決断をしたエステルは、三日間断食し、切に祈りました。そして、三日目に、王妃の衣装を着て、王が見える所に、信仰によって出て行きました。その時、どんなことが起こったのでしょうか。彼女を見た王は、エステルがあまりにもいとおしかったので、自分の所に出て来られるように、金の笏を伸ばしました。更に進んで、「何がほしいのか。王国の半分でも、あなたにやれるのだが。」と言いました(3)。神様の救いの御業と、選ばれた民を生かすために、自分のいのちを喜んで差し出そうと決断したエステルを、神様は尊く思われました。そして、エステルのいのちを守ってくださっただけではなく、王の愛を受けるようにされました。
2.知恵あるエステル(4-8)
エステルは、王の心を得たからといって、心に抱いていたことを、すぐには現わしませんでした。まず、王と、敵であるハマンを、丁重に宴会に招きました。それで、王はハマンをせきたてて、エステルが設けた宴会に出ました。酒に酔って、上機嫌になった王は、もう一度エステルに尋ねました。「あなたは何を願っているのか。それを授けてやろう。何を望んでいるのか。王国の半分でも、それをかなえてやろう。」しかし、エステルは雰囲気に合わないことを直感して、あわてませんでした。その代わりに、次の日の宴会に、もう一度来ることを、願いました。エステルは、信仰と勇気のある女性であると同時に、神様の時を待つことのできる忍耐があり、知恵ある女性でした。このように、神様の時を待てる人が、知恵ある人です。
祈り:主よ!主と福音のために、死を覚悟する人を顧みて、恵みを施してくださる神様を賛美します。
一言:死ぬと生きる
2014年 10月 20日 (月)
モルデカイとハマン
1.満足を知らないハマン(9-14)
ハマンは王妃が設けた宴会に、王と一緒に参加したことによって上機嫌になりました(9a)。彼は、自分に酔いしれ、エステルがなぜ自分を招いたのかが、分かりませんでした。彼は、妻と友だちを呼んで、自分の輝かしい冨、大勢の子ども、自分の高い地位を誇りました。更に進んで、王妃エステルが、王と一緒に、自分だけを宴会に招いたと、隠さずに話しました。しかし、彼は自分にひれ伏さないモルデカイのことだけを考えると、憤慨し、歯ぎしりしました。実際、モルデカイは門番に過ぎず、全く神経を使う必要のない存在です。しかし、自分の栄光を求め、自分の自慢ばかりするハマンは、些細なことで心が揺れ動きました。心の平安を奪われ、満足することができませんでした。
2.揺れ動かされないモルデカイ(9)
しかし、門番に過ぎず、いのちの危険に会ったモルデカイは違いました。彼は、三日の間民と共に断食して祈った後、全ての問題を神様にゆだねました。そして城の門に座り、自分の職務を忠実に担いました。敵のハマンが出て来るのを見ても、憤慨して敵対したり、ひざまずいて請いませんでした。彼がこのように堂々とした姿を見せたのは、神様を信じる信仰が満ち溢れたからです。彼は、神様が敵を退けて、自分と民族を救ってくださることを、堅く信じました。このようにして神様を信じる人、神様の栄光のために生きる人は、どんな状況の中でも、揺れ動かされません。
祈り:主よ!私が神様を堅く頼ることで、どんな状況でも、揺れ動かされることのない者になるように、祈ります。
一言:神様を堅く信じよう
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