聖書別日ごとの糧   >>   エステル記[2019]

2019年 11月 23日 (土)

エステル記3:1-15(2)
ひざもかがめず、ひれ伏そうともせず

 アハシュエロス王はハマンを昇進させ、首長たちの上におきました。当時の最高指導者でした。彼の目にかなえば出世できます。嫌われるような行いをすれば、怒りの矛先になってしまいかねません。それで、王の門のところにいる王の家来たちはみな、ハマンに対してひざをかがめてひれ伏しました。しかし、モルデカイはひざもかがめず、ひれ伏そうともしませんでした。すべての人がハマンにひざをかがめてひれ伏している中でも、モルデカイはまっすぐ立っていました。王の門のところにいる王の家来たちはモルデカイに、ひざをかがめてひれ伏すように忠告しました。しかし、彼は耳を貸しませんでした。なぜ従わないのでしょうか。ハマンは、代々イスラエル民族の敵のアマレク人の王、アガクの子孫であったからです。アマレク人は、出エジプトをして疲れていたイスラエルの一群の後ろから攻略し、イスラルの民を苦しめました。このため主は、アマレク人は永遠にイスラエルの敵であると仰せられました。アマレク人の子孫ハマンにモルデカイはひざをかがめることができなかったのです。このことでハマンは憤りに満たされました。モルデカイひとりに手を下すことだけで満足できず、王国中のすべてのユダヤ人を根絶やしにしようとしました。モルデカイの行いは無謀に見えました。彼の行いは彼自身だけでなく、民全体が根絶やしになる危機に立たされたからです。それでも、彼は神様の敵にひざをかがめることはできませんでした。彼は自身をあかししていなくても、神様の民である認識をはっきりと持っていました。彼は神様の敵と戦うために命を捧げる覚悟をしていたのです。


適用:敵の勢力の前にひざをかがめていないでしょうか

一言:ひざをかがめず


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