聖書別日ごとの糧   >>   エステル記[2019]

2019年 11月 25日 (月)

エステル記5:1-14(2)
エステルに好意を寄せた王

 断食の三日目にエステルは王妃の衣装を着て、王宮の内庭に立ちました。呼ばれてもいないのに王に出てゆくことは死を覚悟しなければなりませんでした。三十日間、王に呼ばれてもいないのに、自ら王に出て行く彼女の心は震えていたかもしれません。しかし、庭に立っているエステルを見た瞬間、王には彼女がとても愛おしく思えたのです。断食して、へりくだって王に出たとき、彼女は王の好意を受けたのです。王は手に持っていた金の笏をエステルに差し伸ばしました。エルテルは安心したことでしょう。彼女は近寄って、その笏の先にさわりました。王は彼女を受け入れただけではなく、何がほしいものがあるか尋ねました。王国の半分でもあげようと言いました。王にはそれほどエステルが愛おしく、何でもあげたい気持ちだったのです。エステルは性急になりませんでした。彼女がもうける宴会に王とハマンが来てほしいと願いました。すると、ハマンは自分の輝かしい富について、また、子どもが大ぜいいることや、王が自分を重んじ、昇進させてくれたことなどを友人たちや妻ゼレシュに自慢しました。ハマンはますます自分を高めようとし、ハマンを認めないモルデカイを殺すため五十キュビトの柱を立てさせました。
 エステルは自分の民を救うため断食し、へりくだり王に出て行き、王の好意を受けました。神様は目身に見えない方ですが、へりくだり、断食し、いのちをかけて王に行くエステルを恵んでくださったのです。王の目にエステルが愛おしくみえるようにされたのです。エルテルとユダヤ民族の祈りを神様は聞き入れてくださり、救いの道を開いてくださいました。


適用:神様を信じて祈っていますでしょうか

一言:神様は祈りを聞き入れてくださいます


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