聖書別日ごとの糧   >>   エステル記[2019]

2019年 11月 26日 (火)

エステル記6:1-14(10)
モルデカイに栄誉を与えたハマン

 その夜、王は眠れなかったので、記録の書、歴代誌を持って来させて、読ませました。その中に、二人の宦官が王を暗殺しようとしていることをモルデカイが報告した、と書かれているのが見つかりました。このための栄誉とか昇進が彼に与えられていないことを王は知りました。王はモルデカイに栄誉を急いで与えようと臣下を探しました。ちょうど、ハマンがモルデカイのために準備した柱に彼をかけることを王に上奏しようと、早朝、王宮の外庭に入ってきたところでした。王が栄誉を与えたいと思う者には、どうしたらよいか、王はハマンに尋ねました。王が栄誉を与えたい者とは自分のことだとハマンは虚栄心に陥り、誤解してしまいました。栄誉を与えたいと思われる人に王服を着させ、その人を馬に乗せて、町の広場にみちびかせるべきだとハマンは答えました。これはハマンがのぞんでいた栄光でした。しかし、ハマンの期待は裏切られ、王はユダヤ人のモルデカイにそうしなさいと命じました。
 事態は自分の思い描いていたものと違う方向になるや、ハマンは嘆いて、頭をおおい、急いで家に帰りました。ハマンは、モルデカイを殺すどころか、町中に彼の名声を高める者となってしまいました。高ぶりと虚栄心に満ちたハマンを神様は低くされ、恥をかかせました。だれでも、自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされます(マタイ23:12)。高ぶりは破滅に先立ち、心の高慢は倒れに先立つ(箴言16:18)。神様は、へりくだり、謙遜に主の主権に従うものを高められ、貴く用いてくださいます。


適用:自分を高めようとしているところはないでしょうか

一言:へりくだることです


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