聖書別日ごとの糧   >>   エステル記[2019]

2019年 11月 28日 (木)

エステル記8:1-17(16)
光と、喜びと、楽しみと栄誉であった

 ハマンが打ち付けられた日、王はハマンの家をエステルに与えました。王はハマンから取り返した自分の指輪をはずして、それをモルデカイに与えました。エステルとモルデカイは王からの信任と寵愛を受けていますが、ユダヤ民族は未だ根絶やしにされる危機に処せられていました。エステルは再び危険を冒し、王に告げて、その足元にひれ伏し、ハマンがユダヤ人に対してたくらんだわざわいとそのたくらみを取り除いてくれるように、泣きながら嘆願しました。もし王が感情的で断りでもしたら、今までの栄誉と栄光は一瞬で失いかねませんでした。しかし、エステルは神の民の救いのことだけを考えました。ついに、王はよいと思うように、王の名で文章を書き、王の指輪で印を押すように許してくれました。
  第三の月の二十三日に王の書記官が召集され、モルデカイが命じた通りに詔書を書き、百二十七の州のユダヤ人と首長たちに伝えられました。各州にはその文字で、各民族にはそのことばで、ユダヤ人にはその文字とことばで書き送り、早く走る御用馬の早馬に乗る急使に託して隅々まで詔書を送りつけました。この二度目の勅令は最初の勅令を無効にはできませんでしたが、ユダヤ人たちが敵から無防備に打たれず、自ら防御できる権利を付与した大切な勅命でした。ユダヤ人にとってこの勅命は滅亡と死から救う福音の知らせでした。御用馬の早馬に乗った急使は、王の命令によってせき立てられ、急いで出て行きました。この知らせがある前までユダヤ人たちは、暗闇と死の影で落胆し、絶望していましたが、今や光と、喜び、楽しみと栄誉にあふれました。イエス様の十字架とよみがえりは、罪によって死刑宣告を突き付けられた人間に救いといのちを与える知らせです。この知らせを受け入れなければ、人は罪と死の影で落胆し、絶望し、苦しみの中で滅びるしかありませんでした。福音の担い手はこの知らせを急いで伝えてゆかなくてはいけません。


適用:栄光と喜びの知らせを急いで伝えていますでしょうか

一言:早馬に乗って急いで


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