聖書別日ごとの糧   >>   ヨブ記[2023]

2023年 04月 01日 (土)

ヨブ記 1:1-22(10)
垣を巡らし、祝福された神さま

ヨブは誠実で直ぐな心の人でした。彼は神を恐れて、悪から遠ざかっていました。神さまは、ヨブをあらゆる面で祝福し、垣を彼とその家、また全財産の周りに巡らし、守ってあげていました(10)。そのおかげで、ヨブは多くの家畜としもべを所有するようになり、家族はにぎやかなに平安に暮らしていました。ヨブは、自分の成功に酔うことなく、続けて神さまに熱心に仕えました。

しかし、そんなヨブと神さまの関係を、サタンは壊そうとしました。ヨブの全ての財産を打って、ヨブの心を神さまから離れさせようとしました。アダムとエバが罪を犯して堕落して以来、サタンがこの世の神となって(Ⅱコリント4:4)、吼えたける獅子のように、だれかを食い尽くそうと探し回っています(Ⅰペテロ5:8)。12節での主のサタンへの言葉は、原語の古代ヘブライ語では「おまえの手の中にある。お前は自由にできる力を持っているではないか。しかし、彼の身には手を伸ばすな」となっています。神さまが、この世を支配するサタン(ヨハネ12:31)の悪からヨブの身を守ろうとされたことが、より強調されています。

 サタンは、計画通りにヨブの財産すべてを打ち、子どもたちのいのちも奪い取りました。ヨブには、これらがサタンの仕業であることが分からず、神さまが自分から取ったのだと考えました(21)。サタンの本性は、盗んだり、殺したり、滅ぼしたりすることですが、私たちの主は、いのちを豊かに与える方です。(ヨハネ10:10)。



祈り:主よ、私がサタンの仕業と神さまの御業を判別しなければならないことを学びます。主の善と義と私への愛を信頼しきることができるように助けて下さい。そして、サタンに対して、堅く信仰に立って対抗するように助けて下さい。

一言:垣を巡らし、人の手のわざを祝福される神さま


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