聖書別日ごとの糧   >>   ヨブ記[2023]

2023年 04月 12日 (水)

ヨブ記 6:1-30(10)
御言葉を拒んだことがないヨブ

ヨブにとって、受けている苦難は海の砂よりも重いものでした。なぜなら、苦しい試練は、神さまから来ていると考えたからです。全能者なる神の毒矢が自分に刺さり、神の脅威が自分に対して準備されていると考えました。そして、なぜ自分に対して神さまがそのようになさるのかが分かりませんでした。彼は、むしろ神様の御手によって死んでしまいたいとさえ思いました。しかし、彼は、神様の御前で、最後まで従順であろうとしました。「それはなおも私にとって慰めであり、容赦ない激痛の中でも、私は小躍りして喜ぶ。私は聖なる方のことばを、拒んだことはない」(10)。彼は祝福の時だけでなく、絶望と苦しみの時にも、御言葉を受け入れました。苦難の時、私たちは神様につぶやき、御言葉から離れてしまいがちです。しかし苦しみの中でも、御言葉に近づく者は、苦難に打ち勝ち、勝利の人生を生きることができます。

 ヨブは、友人たちが自分の苦しみを理解し、憐れんでくれることを期待しました。しかし、彼らはヨブに優しくありませんでした。ヨブは友人たちのことを、水が豊富にある時はあふれ、干ばつになると枯れてしまう、頼りにならない川になぞらえました(15)。彼らは、本当に必要な時に側にいてくれず、むしろ、ヨブを言葉で非難し、痛めつけました。彼らはヨブのあやまちを具体的に教えることが出来ないでいたのに、無条件にさばきました(24)。ヨブは、彼らに頼ることができないことを学びます。頼りになるのは神様だけです。



祈り:主よ、私がどんな苦しみの中でも、主の御言葉を拒まずに、堅くつかんで、勝利の人生を生きることができるように、助けてください。

一言:苦しみの中でも、御言葉をつかめ


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