ヨブの言葉を聞いて、今度はビルダデが答えました。親身になって友人たちは忠告をしてあげているのに、なぜそれを聞こうとしないのか、と責めているようです。彼らにとって、ヨブの言葉は、騒がしいだけで中身のない「激しい風」のように思えました。それで、全能者に憐れみを乞うように言っています。心を純粋にし、真っ直ぐ正しく生きるなら、神様は今すぐにあなたのために奮い立ち、あなたの義の住まいを回復される、と言いました。この神様のゆえに、「あなたの始まりは小さくても、あなたの終わりは、きわめて大きなものとなる」(7)とも言っています。ビルダデの話は、決して間違ってはいません。しかし、彼は御言葉ではなく、先人たちの知恵を根拠に自分の考えを展開しました(8‐10)。ヨブは、先人、つまり歴史の教訓や戒めにもっと目を向け、先人たちに尋ねるべきだと言います。教訓や先人たちの知恵は、私たちが賢い生活を送るためには助けになることもありますが、人の知恵は絶対的な真理ではありません。試練にある人は、人の築いた知恵以上に、真の神が与えてくださる知恵に頼るほうが賢いです。主に目を向け、主に尋ね、揺れ動くことのない確かな導きと助けを得ましょう。

祈り：主よ、あなたよりも習慣や言い伝え、過去の成功に目を向けていた自分がいることに気づかされます。なんでも主に尋ね、主から知恵を頂く生活ができるように助けて下さい。

一言：主よ、私に教えてください