聖書別日ごとの糧   >>   ヨブ記[2023]

2023年 06月 10日 (土)

ヨブ記23:1-17(12)
神の唇の命令から離れない

ヨブは自分の苦しみについて、これ以上友だちと議論しませんでした。彼は今、神様に進み出て、全ての疑問を思う存分投げかけ、解決することを願いました。自分の言い分を訴えるために、神さまに会いたいと願い、神さまの心を知りたいと思いました。ヨブは、神さまが強い力で自分と争うことをすることはしないはずだと信じていました。神さまを、さばき主としてだけではなく、救い主としても見ました。19章では、「私を贖う方は生きておられる」と確信する姿もありました。それで、力を得て、心に余裕も出てきていました。しかし、ここで再び信仰が低迷しています。ヨブを責める友たちに反論していくうちに、いつの間にか、自分の義を主張することにこだわるようになっていました。自分の潔白を主張すればするほど、贖って下さる方からは離れてしまいました。ヨブは、贖い主から目を離してしまいました。

10節で、ヨブは「試されると、金のようになって出てくる。」と言っていますが、これは、自分はどんなに試されても金のように純粋で、不純な信仰、生活、考えの無い者だという主張です。ヨブを不当に非難する友達たちに向かっての無実の訴えです。しかし、神さまの御前に出たとき、ヨブはおびえ、恐れ、心弱くなってしまいます(15,16)。私たちも、主イエス・キリストの贖いの恵みを忘れ、自己義認に走ってしまうなら、神様を遠くに感じるようになります。御前に出るのが恐くなります。ですから、私たちには、神の子イエスという偉大な大祭司がおられることを忘れてはなりません。また、信仰の創始者であり完成者であるイエスから、目を離さないでいましょう。(ヘブル4:14,12:2)



祈り:主よ、私があなたのみ言葉を愛し、困難な時にもしがみつくように助けてください。神を知らない人たちの言葉に引っ張られることなく、私があなたを探し、いつもあなたを信頼するように助けてください。

一言:神の命令から離れないでください


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