聖書別日ごとの糧   >>   ヨブ記[2023]

2023年 06月 11日 (日)

ヨブ記24:1-25(23)
神の目が注がれている

世の中には、主に気がつかれていないように見える不正がたくさんあります。強い者が弱い者を虐げています。ヨブは自身の苦しみの体験を通して、不利な境遇に立たされている人々、貧しい人々の窮状に心から共感できるようになりました。そして、彼らと同じように神さまの正しい裁きを待ち望みます。

ヨブの友人たちは、ヨブが神様の御前で罪を犯したために神様から懲らしめを受け、さばかれていると言いますが、神様の御前で罪を犯している多くの者たちは、神様にさばかれるどころか、栄えているように思えます。それで、虐げられている人たちの住む町からうめき声が起こり、傷ついた者のたましいが助けを求めて叫びますが、まるで神さまが彼らに心を留められていないかのようです(12)。その一方で、人殺しは、光のある間に起き上がり、苦しむ者や貧しい人を殺して、夜には盗人のようになります。姦通する者の目も、夕暮れ時を待ちながら、「だれの目も私に気づかない。」と言い、自分の顔に覆いをします(14,15)。彼らの行いは悪いので、彼らは光に出ません(ヨハネ3:19-21)。彼らは自分たちの犯している罪から上手く逃れているように見えますが、ヨブは、神さまの目は彼らの上にも注がれていることを知っています。神さまは彼らにしばらく安全を与えて休ませているかもしれませんが、必ず、彼らもさばかれる時が来ます。



祈り:主よ、理不尽に見える世の中です。しかし、あなたの正義を信頼し、あなたの公正な判断を、祈りをもって辛抱強く待つことができるように助けてください。あなたが全てを見ておられると信じています。

一言:神の目は彼らの道の上に注がれている


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