聖書別日ごとの糧   >>   ヨブ記[2023]

2023年 06月 13日 (火)

ヨブ記27:1-23(6)
自分の義を堅く保って手放さない

ヨブは今、外的、内的にひどい苦しみを受けています。人は苦しみを受けると、心がひねくれ、言葉もそのようになりやすいものです。不平の言葉、不満の言葉を話すようになります。誰の罪なのか、と言って原因を捜します。しかしヨブの決断は大胆なものでした。彼は、決して不正を言わず、神さまを欺くことは語らない、と誓いました。そして、息絶えるまで、自分の誠実さを離さない、自分の義を堅く保って手放さない、と宣言しました(5,6)。神の主権ある公正を認めましたが,自分を非難する人々の前では、自分の無実を強く主張しました。サタンはヨブを打つことによって、彼が神を呪い、神様から離れるようになることを願っていました(1:11)。しかしヨブは、その誘惑に負けませんでした。

そして、これまで友人たちの神観を散々聞かされてきたヨブは、彼らこそが神様を知らないと話します。「私は、神の御手にあることをあなたがたに教え、全能者のもとにあるものを隠さない。あなたがたは、全員がそれを見たのに、なぜ、全く空しいことを言うのか」(11,12)。ヨブの友だちたちは、神様を知っているようでしたが、実はあまりよく知りませんでした。神様を知らない悪しき人間のようでした。では、悪しき者は何を受けるのでしょうか。悪しき者の子どもたちが増えても、剣にかかって滅びます。彼らは苦労して財産を集めても、そのたくわえた者は、結局正しい者の所有となります。悪者の最期には望みがありません。友人たちがヨブに語ってきた神のさばきは、むしろ彼ら自身の上に下ると言い返しました。



祈り:主よ、サタンは私の内に、疑いや不信仰を植え込もうとしてくる時があります。しかし、私は主イエスによって義とされていると信じ、感謝致します。堅く信仰に立って、悪魔に対抗します。

一言:イエス・キリストによって私は神の義です


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