聖書別日ごとの糧   >>   ヨブ記[2023]

2023年 08月 02日 (水)

ヨブ記29:1-25(3,4)
過去の神さまとの交わりを思い出すヨブ

 ヨブは、苦しみを受ける前の過去の日々がどうだったかを、回想しています。以前は、神様がヨブを保護してくださいました。神様のともしびがヨブの頭上を照らし、ヨブは神様のともしびによって力を得て、闇の中でも勇敢に歩きました。ヨブの天幕の中には神さまとの親しい交わりがありました(4)。ヨブはいつも神様の秘密を聞くことができ、神様の好意を受けました。神様はヨブと共にいてくださいました(5)。ヨブはこの神様の守りによって、安心して生きることができました。これは、言いようもない恵みであり、特権です。神様は聖なる方ですが、罪人とともに過ごし、交わりを持ってくださる恵み深い主です。

 ヨブの生活は豊かでした(5-7)。彼には霊的権威があり、人々から尊敬され、祝福されました。それは、彼が苦しむ人とみなしごを助け、見えない者の目となり、歩けない者の足となり、貧しい者の父親になったからです(12-16)。また、不正をする者の牙を砕き、その歯の間から獲物を奪い返したからです。人々は、このようなヨブの教えを、雨を待つように待ちました(23)。彼は良い影響力のある人でした(25)。

ヨブは、以前体験した神さまの守りと親しい交わりの思い出に浸っていますが、神さまは、決してヨブを見放した訳ではありません。サタンがヨブを試みるために神さまの前に立ったとき、神さまは「彼自身には手を伸ばしてはならない。」(1:12)「彼のいのちには触れるな。」(2:6)とヨブの身を守られました。苦しみの時、痛みの時、私たちは、神さまは何をしておられるのか、神さまは私を愛していないのではないかと、疑いたくなります。しかし、そのような時こそ、主の変わらない愛と助けを固く信じて、サタンの嘘を退けようではありませんか。



祈り:父なる神さま、私たちをキリストから引き離すものは何もないことを感謝いたします。苦難も苦悩も、迫害も飢えも、裸も、危険も、剣も、私たちをキリストの愛から引き離すことはありません!

一言:昔も今もこれからも変わらない主の愛


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