聖書別日ごとの糧   >>   ヨブ記[2023]

2023年 08月 11日 (金)

ヨブ記38:1-30(3)
わたしはあなたに尋ねる

ヨブは以前、「…この私は全能なる方に語りかけ、神と論じ合うことを願う。」(13:3)と言っていましたが、神さまはその願いに答えて下さいました。しかし、ヨブの疑問に直接答えずに、むしろ、彼に尋ねます。「知識もなしに言い分を述べて、摂理を暗くするこの者はだれか。」(2)ヨブは、自分が苦しまなければならない理由が分からず、神さまに繰り返し尋ねてきました。しかし、神様がご覧になる時、それは「知識もなしに言い分を述べ」ることであり、「摂理を暗くする」ことでした。それで、「さあ、あなたは勇士のように腰に帯を締めよ。わたしはあなたに尋ねる。わたしに示せ。」(3)とおっしゃいます。神さまは、ヨブが主に尋ねる生き方ではなく、主に答える生き方をするように導かれました。そして、勇士のように腰に帯を締め、主の問いかけに答えるようにされました。私たちは主に尋ねられる中で、自分を変えないといけない時がよくあります。そのときに必要なのが、自分を変える勇気です。主は私たちが悔い改める勇士であることを求められます。

神様が地の基を定められた時、ヨブはどこにいたのでしょうか。「だれがその大きさを定め、だれがその上に測り縄を張ったのかを」ヨブが知っているなら、告げてみよ、と神さまはおっしゃいます。海が噴き出て、胎内から流れ出たとき、だれが戸でこれを閉じ込めたのでしょうか。その時、神様は言われました。「ここまでは来てもよい。しかし、これ以上はいけない。おまえの高ぶる波はここでとどまれ。」(11)。東日本大震災の時、人々は押し寄せて来る高波を食い止めることができない弱い存在でした。しかし、天と地を造られた神様は、自由自在に、波をあやつれる方です。ヨブも私たちも、何も知らない者であり、光と闇を見分けることも出来ない者でしかありません。ですから、理性や理論で理解しようとせずに、主を恐れる心で主のみわざを信じる信仰によって生きるべきです。



祈り:主よ、私ばかりが言いたいことを言っていました。この時間、口を閉じます。あなたが私に尋ねておられることに心を開きますので、私の考えを導き、あなたに誠実に答えることができるように助けてください。

一言:わたしはあなたに尋ねる



2023年 08月 12日 (土)

ヨブ記38:31-41(36)
知恵と悟りの主

神様は言われました。「あなたはすばるの鎖を結ぶことができるか。オリオン座の綱を解くことができるか。」(31)。夜空には、数多くの星がちりばめられています。しかし、それはみながバラバラになっているのではなく、神様の秩序によって保たれています。私たちが勝手に星座の鎖を結びつけることはできず、また、その綱を解くこともできません。そして、その星座を思いのまま導くこともできません。神様はまた、天の掟、地にその法則を立てられました。それによって、創造されてから今日まで、その秩序が保たれています。私たちが勝手にその秩序を乱すことはできません。

 天の万象も動物の生態も、全て、私たちの頭では理解することができません。36節をご覧ください。「だれが、隠されたところに知恵を置いたのか。だれが、秘められたところに悟りを与えたのか。」ソロモンは、「主が知恵を与え、御口から知識と英知が出るからだ。」(箴2:6)と証ししています。人の小さな頭では、偉大な神様の御業を理解することはできません。知恵は神様を恐れ敬うことから出て来ます。また、神様に願い求める時に、与えられるものです。ただ主の主権に従うのみです。



祈り:主よ、主の大いなる働きを見る時、ただただ驚くばかりです。私に知恵をくださり、霊的な分別をお与えください。

一言:だれが知恵を置き、悟りを与えるのか


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