聖書別日ごとの糧   >>   詩篇[2021]

2021年 02月 08日 (月)

詩篇3:1-8(5,6)
主が私を支えてくださるから

 3篇は、ダビデが息子アブサロムから逃れる時に作られた詩として知られています。多くの人がダビデに敵対し、彼の滅びと死を望みました。数日前には忠誠を誓ったはずの人、友情を分かち合ったはずの友たち、あるいは、愛する子どもまでもが敵となり、彼を殺そうとしました。多くの者が公然と、「彼には神の救いがない」と言い、あざ笑い、呪いました。嘲笑と呪いを受けるに価する咎が、詩人には、あったかもしれません。それでサタンは、詩人の心に「神様もお前を捨てた」「お前はもうおしまいだ」とささやきました。本当につらく、絶望的な時間でした。悲しく、恐ろしく、淋しい時間でした。しかし、この時、詩人は、つらい現実から目を上げ、神様を仰ぎ見ました。見渡して、聖なる山に向かって、叫びます。その理由は何でしょうか。主が、聖なる山で、その叫び声を聞いて、聞いてくださる、という信仰があったからです。「主は私の盾、私の栄光、私の頭を上げる方」であることを信じたからです。ダビデの本当の盾は、人や武力ではありません。ダビデの本当の栄光は、王冠ではありません。彼の神様が盾であり、栄光でした。彼は、「主は私の頭を上げる方」だと告白しました。今、彼の頭は絶望と悲しみと不義、そして不名誉によって、下がっています。彼の頭を、再び上げてくださる方は神様です。神様が、彼を義と認め、望みを置き、名誉を回復させてくださいます。救いと回復と栄光は聖なる山から始まります。本当の助けは、聖なる山におられる主から来ます。問題だけを見ると、問題は果てしなく大きく見えますが、神様を仰ぎ見てから問題を見ると、小さくなります。目を上げ、私の本当の助けである主を仰ぎ見る時、聖なる山から答えて下さいます。

 彼を支えてくださる神様が救ってくださいます。すべての敵の頬を打ち、悪しき者の葉を砕いてくださいます(7)。詩人は、この神様によって平安を受けます。天から下ってくる平和で、眠りから覚めます。私を支えてくださる主が救いと勝利をくださいます。



適用:平和のうちに、眠りから覚めますか

一言:主が私を支えてくださるから


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