聖書別日ごとの糧   >>   詩篇[2021]

2021年 04月 07日 (水)

詩篇 18:1-30(1,2)
わが力なる主よ

 今日の本文は、ダビデがすべての敵から救われた日に賛美をささげた詩です。彼は救いの主を「主はわが巌、わが砦、わが救い、主身を避けるわが岩、わが神。わが盾、わが救いの角、わがやぐら。」と歌っています。ダビデは、死の綱、滅びの激流におびえ、よみの綱に取り囲まれ、死の罠が自分に立ち向かっている中にいました。ダビデはこのような苦しみの中でも、主を呼び求め、叫び求めました。主はこのような彼の声を聞かれ、彼の叫びは御耳に届きました。主はいと高き所から御手を伸ばして、彼を力ある敵からも、彼を憎む者どもからも、救い出してくださいました。

 主は彼の義にしたがって彼に報い、彼の手のきよさにしたがって顧みてくださいました。彼はどんなときでも主の道を守り、主の御前に全き者として、自分の咎から身を守りました。彼は自分を殺そうとしたサウルが、自分の手の中に入ったときにも、油注がれた者を殺すことができないと思いました。主はこのような彼を喜ばれ、彼の義にしたがって顧みてくださいました。主は恵み深い者には恵み深く、全き者には全き方です。清い者には清く、曲がった者にはねじ曲げる方です。主は生きておられる方です。主は私たちの祈りを聞いてくださる方です。主は主のことばに聞き従う者を喜ばれ、その信仰のとおりに報いてくださる方です。



適用:苦しみの中でだれに頼りますか

一言:主はわがやぐら



2021年 04月 08日 (木)

詩篇 18:31-50(46)
主は生きておられる

 ダビデは一生のうち、数多くの戦いがあり、絶体絶命の危機の瞬間がたくさんありました。四方を敵に囲まれている中、これ以上逃げることも出来ず、気の狂った者を装わなければ生き残れないときもありました。敵の攻撃によって城が焼き尽くされ、妻子らが捕虜となり、絶望感にとらわれた部下たちから石打ちされそうになった時もありました。しかし、絶え間のない苦しみの中でも、ダビデは主だけに拠り頼み、主から力と勇気を頂きました。彼はたくさんの敵たちと戦うとき、恐れや危機一髪の瞬間が引っ切り無しに襲ってきました。そんなとき、主は彼に戦う力を与えてくださいました。彼の足を雌鹿のようにして高い所に立たせてくださいました。彼の手を鍛え、腕が青銅の弓も引けるようにしてくださいました。救いの盾で彼を守ってくださいました。あらゆる敵を絶ち滅ぼし、向かい立つ者をひれ伏させました。主はダビデに、あらゆる戦いでの勝利を与え、諸国の民を彼のもとに従わせてくださいました。彼は国々の間で主をほめたたえました。主の御名をほめ歌います。「主は生きておられる。ほむべきかな わが岩。あがむべきかな わが救いの神。(46)」

 この世はまるで戦場のようです。私たちがこの世で生きていくとき、たくさんの危機や恐れを経験します。先が見えず、すべてが終わったかのような深い絶望に陥るときもあります。しかし、主は生きておられます。主はご自分の子らに救いを増し加え、主に油注がれた者にとこしえに恵みを施されます。この主である神様が私とともにおられると信じるとき、私たちは勇気をもってこの世を生き抜き、勝利することができます。



適用:生きておられる主を信じますか

一言:主は私の岩


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