聖書別日ごとの糧   >>   詩篇[2021]

2021年 05月 12日 (水)

詩篇38:1-22(9)
私の願いはあなたの御前にあり

 ダビデは自分の罪によって苦しんでいます。罪は深刻な影響を私たちの体に与えます。ダビデの体も、罪のゆえに完全なところがなく、傷は腐り果てて悪臭を放ちました。傷は骨にまで及びました。胸は激しく鼓動し、力も目の光も失っていきました。そのような時、誰かがそばで慰めてくれると良いのに、愛する者も遠く離れて行きました。ダビデは自分の人生が終わってしまったような衝撃と憤りと虚しさを味わったことでしょう。さらに追い打ちをかけるように、弱り果てている自分の命を狙っている敵まで現れました。彼らは罠を仕掛け、破滅を告げ、欺くことを語りました。そういう敵の攻撃に対して、ダビデは彼らと言葉を交わしませんでした。争ったり弁明したりもしませんでした。すべては自分の罪から始まったことだと認めました(18)。ダビデは、神様の赦しを信じて神様の前で自分の罪を告白しました。神様の方に向きを定め、神様に助けを求めました。私たちも、罪を軽く思わず、ダビデのように神様の御前で告白し、心を痛めて、徹底的に悔い改めることが出来るように祈ります。

 ダビデは八方塞がりの状況の中にいました。敵が破滅を告げ、絶えず欺くことを語っても、聞こえない人のように聞かず、話せない人のように口を開きませんでした。その理由は、自分の罪と咎が明白で、それに基づいて破滅を告げるので、何も言い返すことができませんでした。それでもダビデは神様に「私を責めないでください。私を懲らしめないでください。私を見捨てないでください。私から遠く離れないでください。急いで私を助けてください。」と祈ります。神様だけがダビデを憐れんで、助け出してくださる救い主だからです。神様は、悔い改めて御前に立つ罪人を憐れんでくださいます。担いきれない罪の重荷をおろしてくださいます。



適用:どんな状況の中でも主を仰ぎ見ますか

一言:主の御前に行けば


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