2021年 05月 14日 (金)
泥沼にいた私が新しい歌を
ダビデは滅びの穴と泥沼に陥っていました。もがけばもがくほど、暗くて深い沼の底へと引き込まれていきました。主のほかに誰も引き上げることのできない泥沼でした。深い穴の中で苦しみ悶えました。そこで彼は、切に主を待ち望みました。主に助けを求めました。待てども待てども何も変わらない、苦しい時間に耐えていました。しかし、ついに主は、彼を滅びの穴と泥沼から引き上げ、彼の足を巌に立たせて、彼の歩みを確かにされました。泥沼から引き上げられたダビデは、新しい歌を歌います。かつての悲しくて暗い歌ではなく、主への賛美をささげます。彼の人生に成してくださった神様の義と真実と救いと恵みとまことを賛美します(9,10)。押さえきれない、隠しきれない喜びの歌です。主の奇しいみわざと彼の賛美を聞いた人々は、主を恐れ、主に信頼するようになりました。生きていく中で、深い穴と泥沼に陥ることは、耐えがたい、苦しいことです。しかし、主は叫び求める私たちに耳を傾け、助けてくださいます。主の助けによって泥沼から引き上げられた私たちの人生は一変します。闇に包まれた泥沼の時間が、感動と喜び溢れる新しい歌へと変わります。多くの人々が主の奇しいみわざを見て、主に信頼するみわざが起こります。
主が成された奇しいみわざと私たちへの計らいは多すぎて、主に並ぶ者はありません(5)。私たちに対する主の思いは高く、あまりに多くて数えきれないほどです。神様はいけにえや穀物のささげ物をお喜びにならず、全焼のささげ物や罪のきよめのささげ物をお求めになりません。神様は形式的な儀式ではなく、御教えを心に住まわせ、みこころを行うことを喜ばれます。ダビデは数えきれないわざわいと髪の毛よりも多い咎のために苦しんでいます。その時、ダビデは自分を穴と泥沼から引き上げてくださった主、数えきれないほどの奇しい御業をなさってくださった主に叫び求めます。私たちも泥沼から引き上げられた恵みがあるにもかかわらず、再び罪を犯して苦しむ時があります。そんな時こそ、切に叫び求めなければなりません。そうすれば、神様が顧みてくださいます。神様は私の助け、私を救い出す方です。
適用:泥沼から引き上げてくださった神様を覚えて、賛美していますか
一言:この口に新しい歌を授けてくださった神様
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