聖書別日ごとの糧   >>   詩篇[2021]

2021年 07月 04日 (日)

詩篇45:1-17(13)
王との結婚

 詩篇45篇では、王の結婚式が歌われています。新約聖書ではイエス・キリストと教会の関係を、花婿と花嫁の関係で表現しますが、その観点からこの45篇を読んでみると、恵みが増し加わります。

詩人は王のためにすばらしいことばで綴られた詩を歌っています(1)。王の結婚式は、神聖で厳粛であるとともに、麗しく華やかな式典でもあります。ここに登場する花婿の王には、麗しさと優しさ、また威厳と威光があります。その所作には真理と柔和と義が顕れます。そして王は戦いに強い勇士であり、鋭い矢で敵を屈服させます(2-5)。また王は、公平で、義を愛し悪を憎みます。それゆえ誰にもまさる喜びの油を注がれたのです。このような王が統べ治める時、民たちは喜びと豊かさの中で生きることができます。このような王との結婚は、誰もが夢見る理想的な結婚でしょう。しかし、このような王はこの世にはいません。主イエス・キリストこそが、まことの王、まことの花婿なのです。

 詩人は花嫁に、自分の民と父の家を忘れ、王の前にひれ伏すようにと言います。そうすれば、花婿である王が彼女の美しさを慕い、人々が彼女の好意を求めて贈り物をもって集まるようになります(11、12)。自分の民と父の家を忘れ、王にひれ伏すことは、花嫁にとっては簡単なことではなかったはずです。私達人間には、誰かにひれ伏す、つまり服従することを嫌う本性があります。例え相手が王であっても、です。私達クリスチャンにも、イエス様を愛する心はありつつも、イエス様に服従するのは嫌だ、と思う心もあります。しかし、キリストをまことの王、まことの花婿として信じてその言葉に服従するなら、カナの婚礼でしもべたちが体験したような奇跡と喜びの人生を生きるようになります(ヨハネ2章)。王と同じ栄華を身にまとうようになります。



適用:あなたの花婿は誰ですか

一言:栄光と栄華に輝く王、キリスト


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