聖書別日ごとの糧   >>   詩篇[2021]

2021年 07月 07日 (水)

詩篇48:1-14(2)
シオンの山は大王の都

 「シオン」とは、聖なる神の都であるエルサレムを指しますが、もっと広義に言えば、神の民の共同体、即ち教会を意味します。なぜシオンが、この世にあるすべての都(城)よりも高くて麗しいのでしょうか。なぜ全地が高嶺の都の麗しさを喜ぶのでしょうか。そこには、大いなる方、神様が臨在しておられるからです。神様は全地を統べ治める大王です。異邦の王たちがシオンを攻めようとやって来ましたが、彼らはシオンを見ると驚き、おじ惑い、慌てて逃げてしまいます。シオンは万軍の主の都であり、神はその都をとこしえに堅く立てておられるので安全です。私たちは、弱くてみすぼらしい存在に見えるかもしれません。しかし、私たちのうちにおられる大いなる神様によって、私たちは貴い麗しい存在となっており、栄光の体を持つ教会となっていることを知らなければなりません。この世には、教会を激しく非難し敵対する者たちが少なくありませんが、神様は教会をとこしえに堅く立たせてくださいます。ですから、私たちの前には永遠の勝利が保証されているわけです。

シオンには主のあわれみや誉れ、そしてその義が満ちています。主はご自分が選ばれた民の罪と咎がいくら多くても、決して見捨てない愛の豊かなお方です。また、主は義によって悪をさばいて徹底的に切り捨てる聖なる品性の持ち主です。そのさばきのゆえにシオンの山が喜び、ユダの娘たちが楽しむのです(11)。シオンはどれほど祝福された都なのでしょうか。私たちはその麗しさを後の時代に語り伝えるべきです。神様はシオンと永遠にともにおられるからです。愛に乾き、罪と不義に満ちたこの世における希望は、神の都である教会です。教会に神の栄光と愛が満ちると、そこにはシオンの栄光が現れます。私たちは神のシオンとして、多くの人々をさばきから救い出す御業に用いられたいものです。



適用:私たちはどれだけ貴い、麗しい存在でしょうか

一言:シオンの栄光


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