聖書別日ごとの糧   >>   詩篇[2021]

2021年 07月 15日 (木)

詩篇56:1-13(4)
神に信頼し、私は何も恐れません

 本詩篇は、ダビデがサウル王の追撃から逃れて、ペリシテのガテを訪れた時に作られた信頼の歌です(サムエル記第一21:10)。ダビデは、生きるためにイスラエルの敵国であるペリシテに逃れました。ところがペリシテ人は、ダビデがゴリヤテを殺した敵であることに気付き、一日中、ダビデを痛めつけました。ダビデは生きるために彼らの前でおかしくなったかのようにふるまいました。しかし、敵はさらにダビデのいのちを狙いました。ダビデは恐怖で息が詰まるほどでした。このような状況でダビデは決断します。「心に恐れを覚える日、私はあなたに信頼します」(3)。ここで「信頼する」という言葉は子供が母親にすがるように神様にすがるという言葉です。神様に信頼する人は、神様のみことばをほめたたえます。みことばをほめたたえるということはどんな状況でもそのみことばに固く頼るということです。そうすれば、心に恐れを覚える状況にも大胆になります。「肉なる者が私に何をなし得るでしょう」と言えます。

ダビデが神様に信頼することができる理由は何でしょうか。神様がダビデのさすらいを記しておられるからです(8)。神様はダビデが十年以上もサウルから逃れるその心の苦痛をすべて記しておられます。彼の涙を皮袋に蓄えて覚えておられます。神様は私たちが無念にやられるすべてのさすらいを記しておられ、その状況で流す涙をすべて皮袋に蓄えて覚えておられます。こんな神様を知ったとき、ダビデは心に恐れを覚えた日にも神様に信頼し、ほめたたえることができました。あの大変なに日も、むしろ感謝のいけにえを捧げました。私たちも心に恐れを覚えた日、私のいのちを死から救い出してくださる神様、闇の中から救い出していのちの光のうちに歩ませる神様に信頼して感謝しなければなりません。



適用:心に恐れを覚える日に何をしますか

一言:神様に信頼し、みことばをほめたたえます


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