聖書別日ごとの糧   >>   詩篇[2021]

2021年 09月 04日 (土)

詩篇60:1-12(4)
主を恐れる者に旗を授けられる神様

 神の勇士であっても、戦いに敗れたり(1)、深い傷を負って信仰が揺がされたり(2)、苦しい目に遭ってつまずくこともあったり(3)します。その原因は、神様が「私たちを拒み…怒られ」たからです。ダビデがアラム・ナハライムやアラム・ツォバと戦っていたとき、ヨアブが帰って来て、塩の谷でエドムと戦い、勝利を収めたものの、大変苦労したようです(Ⅱサムエル記8章)。危機が重なると動揺や心配が大きくなります。しかし、神様は、ご自分が愛する者たちを決して見捨てたりはしません。愛する者たちが助け出されるように、右の手を伸ばして救ってくださるのです。この神様はどんな方なのでしょうか。主はご自分を恐れる者に旗を授けられるお方です。戦いの時、旗は重要な役割をします。もし戦いに負けたら旗は屈辱のうちに取り去られますが、旗が高く上げられて翻る時は、勝利の栄光を表しているのです。ダビデの民たちが破れると、神の栄光と真理が地に落ちたように見えます。しかし、神様は主を恐れる者に旗を授けられました。それは、真理を愛する人々が、この旗のもとに集まるようにするためでした。戦いに勝つことも重要ですが、最も大切なことは、それを通して神様が真の主であられることをはっきり悟ることです(6-9)。

 ダビデは、神様から見放されたかのような苦しい状況の中でも、「神よ、あなたはもはや私たちとともに出陣なさらないのですか(私たちとともに出陣してください)」(10)と懇願しています。主は私たちにも、真理の旗、聖霊の旗、祈りの旗、賛美の旗などを授けてくださいました。ですから、私たちはどんなに苦しみがあったとしても、真理の旗を高く上げる信仰をもつべきです。朝毎に真理の御言葉を黙想し、主に祈り、賛美の歌を歌いましょう。すると、主は愛する者に聖霊の旗を授けられ、勝利の人生として祝福してくださるでしょう。



適用:神様は私に授けられた旗は何でしょうか

一言:旗を高く上げましょう


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